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- 緊急事態宣言解除 ~感染防止下での鑑賞~
小谷野です。
首都圏の緊急事態宣言が解除されましたが、感染防止には引き続き最大限の努力が必要です。
<映画>
映画館での感染リスクは少ないといわれます。全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)の実験では、スクリーン後方の排気と天井排気により20分で劇場内全ての空気が入れ替わるそうです。飛行機や新幹線のように数分で入れ替わる訳ではありませんが、換気システムは強力なようです。劇場内は検温、マスク着用、おしゃべり禁止で、経済再生大臣が映画館ではクラスターは発生していないので感染防止をして楽しんでくださいとのコメントが話題になりました。
先週金曜日に封切りされた「ミナリ」は、おすすめです。アカデミー賞有力候補とされています。オスカー常連の映画製作会社A24が、ブラッドピットの映画製作会社プランBとタグを組んだ作品です。
1980年代、米国農業で成功しようとする移民が、理不尽かつ不条理な運命に倒れてもまた立ち上がる家族の葛藤を描いています。
香味野菜のセリ「韓国語でミナリ」は、たくましい地に根を張り、二度目の旬が最も美味しいことから、子ども世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味が込められているそうです。
<歌舞伎>
国立劇場の歌舞伎公演は、販売席数を半分以下に絞り、常時換気を行い、検温、マスク常時着用、席での食事・おしゃべり禁止、運営時間も短くしています。これだけ席が空いている歌舞伎の観劇は経験がありませんでした。
演目は「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」鶴屋南北(四世大南北)作でした。冒頭は歌舞伎教室仕立てで、昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」のテーマ曲が流れ、「オーケー・グーグル、本能寺に連れて行って」と、片岡亀蔵(松島屋)さんの語りや映像演出は現代的でした。
演目内容は解説不要と思いますが、明智光秀の心の変化を様々な表情で操る、心理劇的な面白い作品です。明智役の尾上菊之助(音羽屋)ファンは必見です。
~自粛の緩め方が難しい、小谷野でした~