- HOME
- 代表 小谷野幹雄のブログ
- あやしい絵展 ~美術館散歩~
小谷野です。
多人数での花見や宴会は難しい中、今回は東京の美術館散歩話です。
どこの美術館も検温、消毒、マスク着用、私語禁止など、コロナ感染対策は厳しく運営されています。
昨年から開催を楽しみにしていた展覧会がありました。竹橋にある東京国立近代美術館での「あやしい絵」展です。(2021.3.23~5.16)
幕末から明治、関東大震災があった大正時代という激動の時代に、人々の関心は奇怪、凄惨、エロティック、猟奇的、グロテスクに向かい、これらの芸術作品の強烈なエネルギーから、激動の時代を生きる力を得たとも言われています。
個人的に好きな上村 松園氏の作品、「焔(ほのお)」(2週間のみ展示)と「花がたみ」(開催期間中後期のみ)、鏑木 清方氏 「妖魚」「入れ墨の女」「薄雪」など数々の名作も展示されています。
東京駅近くの三菱一号館美術館では、コンスタンブル展(5/30まで)が開催中です。
ウィリアム・ターナーと同じ時代に生きた、英国の風景画作家の巨匠がコンスタンブルです。当時は、歴史画や物語の背景としての意味しかなかった「風景画」に、市民権を獲得させた先駆者です。テート美術館(*)から60点、初期から晩年までの大回顧展となっています。
(*)テート国立美術館 :角砂糖で財をなしたテート名を冠し、英国美術・近代現代美術を所蔵。
~あやしい世界の株式市場、小谷野でした~
表紙絵は上村松園 「焔(ほのお)」