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- 静かに退職する若者たち ~退職代行サービス会社からの突然の電話~
小谷野です。
金沢大学の金間大介教授の『静かに退職する若者たち(2024.2 PHP研究所)』を読みました。
現代の若者は、真面目に働き、協調性を持ち、目立ちたくなく、その他大勢に埋もれる「いい子症候群」が特徴的で、自分の本音は明かさず、静かに会社を辞めていきます。上司が部下との1on1 ミーティングを感じ良く終えた翌週、退職代行会社から電話が来る事も珍しくありません。
(若者退職4つの理由)
1.想定と現実のギャップを強く感じること
2.ゆるい職場で成長の機会が奪われていると感じること
3.配属が希望通りでないこと
4.能力向上の機会を会社がくれないこと
「会社が自分に何をしてくれるか」が重要で、会社の仕組みとして用意してくれるべきと考える傾向がある。
若者は、成長を実現したい思いが強いが、がむしゃらに働きたいわけではない。
手軽に、効率よく知識や能力を習得したい(ファスト化)。
コスパ、タイパ重視の考えが強いので、中長期の重要なプロジェクトメンバーに選出されると退職につながるケースが多い。
真面目で協調性もあるが本音を言わない「いい子症候群」の部下を持つ上司は、若者へのフィードバッグが重要になる。
(フィードバックの5原則)
1.フィードバックは、早く行う
2.フィードバックの内容は具体性が必要
「あの資料よかった」は、不適切
3.褒め言葉は「私」を主語にする
4.ストレスない対話を心掛け、ごく簡単な質問で終わる
5.軽めのフィードバックを頻度高く(週2回程度)行う
~コスパ、タイパ、スペパ、ラブパ、アカパ…ファスト化全盛期、小谷野でした~