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- 萬屋(よろずや)の襲名公演 ~4歳・6歳・10歳が主役?~
小谷野です。
6月の歌舞伎座は萬屋(よろずや)の5名の襲名及び初舞台公演で沸いています。
中村時蔵さんは父の早逝により、43年もの長期に名乗った「時蔵」を息子の梅枝に譲り、本人は自ら考えた全く新しい名「萬壽」を今後は名乗るそうです。
「時蔵」が最後の名前と思っていましたから、その次の名前が発表されて驚きでした。
息子の梅枝が6代目時蔵を、孫(10歳)が5代目梅枝を襲名します。
同じ萬屋の中村獅童さんの長男、次男もそれぞれ陽喜(4歳)、夏幹(6歳)として初舞台を今月踏んでいます。
3人の子供たちが可愛いらしすぎて、舞台における主役よりも、観客の目をくぎ付けにしていました。
また、千住博さんとビートたけしさんが手がけた、祝幕も注目されています。
千住さんは、赤と白を基調に得意の滝を表現して萬屋の3代の名前を入れた祝幕、ビートたけしさんは風神雷神をモチーフに、中村獅童さんの息子2人を表現した祝幕でした。
なお、演目は添付の写真を参考にしてください。
ところで、歌舞伎界では2週間前に、もう一つ大きな襲名が発表されました。
菊五郎が2人になるようです。音羽屋の尾上菊之助さんが、来2025年から8代目「菊五郎」を襲名することになりました。
父の7代目菊五郎はそのまま菊五郎を名乗ります。
時蔵さんのように、その先の名前は設けなかったようです。
現在の菊之助さんの長男、丑之助(10歳)君は、6代目菊之助を襲名します。
~名字だけ襲名、小谷野でした~