ニュースや新聞などで見聞きする「減資」ですが、どのような意味なのかについて興味がある方も多いでしょう。主に企業の資本金を減少させる場合に用いられ、さらに「有償減資」と「無償減資」の2つに区分されます。この記事では減資の概要と「有償」「無償」の違い、目的やメリット・デメリットについて解説します。
目次
減資とは|有償・無償の違い

減資とは、企業が資本金を減少させる手続きのことで、経営状況の改善や財務基盤の見直しなどを目的とすることが多いです。減資は発行した株式を実際に減らすわけではなく資本金の額を法的に減少させる行為であり、「有償減資」と「無償減資」の2つに分けられます。具体的な概要は下記の通りです。
有償減資と無償減資|それぞれの違い
有償減資は、企業が資本金の一部を払い出し、株主に現金等で返還する手続きです。配当とは違い資本の返還として処理されます。一方、無償減資は欠損の補填や節税を目的とした方法で、減資手続きを済ませた後、資本金を取り崩して欠損金の補填に充てます。これらのことから、有償減資と無償減資には資本金の資金の有無に違いがあると言えるでしょう。
有償減資・無償減資のメリット・デメリット
有償減資と無償減資にはそれぞれメリット・デメリットがあります。具体的には下表の通りです。
| 有償減資 | 無償減資 | ||
|---|---|---|---|
| メリット | デメリット | メリット | デメリット |
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有償減資のメリットは株主へ財産を還元できる点です。企業活動においては利益を出し、株主に配当しなければなりません。配当がなければ株主と良好な関係が築けなくなる恐れがあります。株主との関係向上を図るためにも、利益の配当は企業にとって欠かせない項目と言えるでしょう。
一方、無償減資は金銭が動かない特徴から、経営の立て直しや節税など、企業の経営面に対するメリットが多いことが特徴です。しかし、資本金を減少させることで信用力が低下するリスクもあり、ブランディングや資金調達に影響を及ぼすことがあります。減資の手続きについては以下記事でまとめていますのでこちらも併せてご覧ください。
減資を行う際の注意点

減資を行う際は、注意すべき項目がある点を念頭に置きましょう。例えば減資には剰余金の配当といったメリットがありますが、その一方で企業信用力が低下するリスクが潜んでいます。
金融機関や多くの株主から融資・出資を受けている場合、企業信用力が低下すれば融資・出資金額が下がってしまうでしょう。減資を検討する際はメリットだけに注目せず、企業に対するデメリットも理解し、慎重に判断することをおすすめします。
有償減資と無償減資のまとめ
有償減資と無償減資は企業が資本金を調整するための方法を指し、それぞれに特有の特徴と目的があります。ただし、どちらもデメリットが存在するため、企業に対する影響度を考慮し、慎重に検討しましょう。判断に迷うときは、税理士や会計士などの専門家に頼る方法もおすすめです。専門家によるサポートやアドバイスをお求めの際は、小谷野税理士法人にお気軽にご相談ください。







