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車を活用して賢く節税!購入・リース・維持費のポイントと注意点を解説

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車を活用して賢く節税!購入・リース・維持費のポイントと注意点を解説

事業用に車を導入すると、購入費用やリース料、維持費を経費に計上できるため、節税効果が期待できます。ただし、適切な計上方法やリスクを理解していないと、後々税務調査で指摘される恐れもあります。本記事では、車を活用した節税方法やメリット、リスク、最大化するためのポイントまで詳しく解説します。車の導入を検討している方や、節税効果を正しく活用したい方は最後までご覧ください。

車の節税効果とは?

車を事業で使う場合、購入費やリース料、燃料代などの維持費を経費として計上できるため、所得を圧縮し、法人税や所得税の負担を軽減できますただし、個人事業主と法人では扱い方が異なるので注意しましょう。

個人事業主の場合、プライベート利用分を除外し、事業割合に応じて按分する必要がありますが、法人が業務用として利用する車は、原則として全額を経費に計上しやすい点が特徴です。

さらに、購入とリースでは節税の方法や効果が異なるため、それぞれの仕組みを正しく理解し、最適な選択をする必要があります。

関連記事:社用車の経費はいくらまで認められる?購入・リース・減価償却のポイントを解説

車の購入で得られる節税効果

車にかかる税金

車を購入した場合、減価償却による節税効果を期待できます。車の購入費用は一括で経費にできず、耐用年数に応じて減価償却を行い税負担を軽減できます。

長期的に安定した節税ができるのが特徴で、突発的な利益変動を平準化できる点も魅力ですが、初年度に一気に経費化できないため、資金計画とのバランスを考える必要があります。

関連記事:耐用年数が過ぎた減価償却資産の扱いはどうなる?

リース車両の活用による節税効果

リース契約を活用すると、以下のようなメリットがあり、即効性のある節税効果が期待できます。

  • 月額リース料を全額経費にできる
  • 初期投資が不要で資金繰りを改善できる
  • 固定資産計上が不要で財務面がスリム化できる

リース料は毎月一定額を全額経費として計上できるため、減価償却の必要がなく、予算管理がしやすくなります。

また、車両購入時に必要な大きな初期投資を抑えられるため、キャッシュフローに余裕が生まれ、資金繰りの改善にも繋がるでしょう。

さらに、オペレーティングリースなどのリース車両は固定資産に計上しなくて済むため、財務諸表の資産額を抑えられ、取引先や金融機関からの印象向上にも寄与します。これらのメリットは、中小企業や個人事業主にとって大きなメリットと言えるでしょう。

関連記事:リースは節税に効果的?節税に結びつく理由と注意点を徹底解説

車の維持費を経費にして節税効果を高める方法

車を事業で使用する際は、購入費だけでなく、維持費も経費に計上することで節税効果を高められます。代表的な維持費を経費にする方法について解説します。

燃料代

ガソリン代や電気充電代は、事業で使用した分を経費に計上できます。プライベート利用がある場合は、走行記録や業務日誌などで事業利用割合を明確にし、按分計算を行う必要があります。

正確な管理を徹底すれば、無理なく燃料代を節税に活かせる点が大きなメリットです。

関連記事:家事按分とは?経費にできる割合や目安、計算方法を解説

保険料

自動車保険料は事業利用分を経費にできます。業務専用であれば全額経費計上も可能ですが、プライベート併用の場合は利用割合に応じた按分が必要です。

必要補償範囲を見直し、適正な保険を選ぶことで保険料のコスト管理と節税の両立が図れます。計画的に契約見直しを行いましょう。

車検・整備費を経費

車検費用や定期整備費用は、事業用車両の安全確保と性能維持のために必要な支出であり、経費として計上できます

事前に整備計画を立てることで予算管理がしやすく、結果的に資金繰り改善にもつながります。適正な整備は節税効果とともに事故防止にも貢献する重要なポイントです。

駐車場代

事業用に使用する駐車場代も経費にできます自宅や他用途と兼用している場合は、事業利用割合に応じた按分計算が必要です。

業務上の利便性を確保しつつ、固定費を適切に処理することで無理のない節税が実現できます。物件選びや契約内容の見直しも併せて検討しましょう。

車を活用した節税のリスク

車を使った節税には多くのメリットがありますが、誤った使い方や認識不足によって思わぬリスクを招く恐れもあります。代表的なリスクについて解説します。

プライベート利用分の過大計上

プライベート利用分を過大に経費計上すると、税務調査で否認され追徴課税が課される可能性が高くなります。

事業利用割合を証明するためには、走行記録や業務日誌など詳細な証拠が重要です。適正な按分計算を徹底し、リスク回避を図りましょう。

関連記事:追徴課税とは?加算税の種類や計算方法、対象期間について解説

高額車両の経費否認

高級車やスポーツカーなど事業関連性が薄い車両は、経費として認められないケースが多いです

車両の選定段階から事業目的に合致するかを慎重に検討し、正当性を証明できる資料が求められます。安易な高額車両の導入は大きなリスクを伴うので注意しましょう。

維持費負担による資金繰りの悪化

車の維持費は保険料や税金、整備費などさまざまな費用が想定以上にかかる可能性があります

これにより資金繰りが圧迫され、事業運営に支障が出る可能性もあります。導入前に総コストをシミュレーションし、継続的な負担に耐えられるかを見極めましょう。

節税偏重による事業計画の歪み

節税のみを目的に車を導入すると、必要以上の支出が増え、事業計画が大きく乱れる恐れがあります

あくまでも事業の必要性や成長戦略を基軸に、投資判断を行うことが重要です。節税効果はあくまで手段であり、目的にならないよう注意しましょう。

経費処理誤りによる信用低下

経費処理の誤りは税務署からの指摘だけでなく、取引先や金融機関からの信用低下を招くリスクがあります

企業としての信頼性を保つためには、正確かつ透明性のある経費処理が必須です。専門家のチェックを活用するなど、体制整備が求められます。

関連記事:税務調査はどこまで調べるのか?知っておきたい対象範囲や注意点・手続きなどを詳しく解説

車の節税効果を最大化するための5つのポイント

ポイント

車を活用して節税効果を最大限に引き出すには、単に経費化するだけでなく、計画的かつ適正な運用が重要です。特に重要な5つのポイントについて解説します。

  1. 購入とリースのメリットを比較検討する
  2. 使用割合を正確に記録する
  3. 節税効果だけを目的にしない
  4. 維持費も含めた総コストを把握する
  5. 専門家と相談しながら進める

購入とリースのメリットを比較検討する

節税効果を最大化するには、購入かリースかを慎重に比較検討しましょう。購入は資産計上と減価償却による長期的節税、リースは初期費用を抑えた即効性ある節税がメリットです。

事業規模や資金繰り、保有年数に応じて選択し、無理のない節税計画を立てましょう。

使用割合を正確に記録する

事業利用とプライベート利用の割合を正確に記録することは、適正な経費計上の基本です。走行距離や利用日誌など客観的証拠を残すことで、税務調査でのリスクを軽減できるでしょう。

記録が不十分だと、経費の一部否認や追徴課税の対象になる可能性があるため、日常的な管理が不可欠です。

節税効果だけを目的にしない

節税効果を優先し過ぎると、必要以上の投資や過剰な車両導入に繋がり、キャッシュフローを圧迫する恐れがあります

車両導入は事業計画や実際の業務ニーズを最優先に考え、節税はあくまで副次的な効果として捉えるようにしましょう。計画性のある判断が安定経営に繋がります。

維持費も含めた総コストを把握する

購入費用だけでなく、燃料代、保険料、メンテナンス費用などの維持費も含めた総コストを把握しましょう

初期費用が安くても維持費が高ければ、結果的に負担が大きくなるケースもあります。中長期的な資金計画を立て、事業に無理のないコスト管理を心がけましょう。

専門家と相談しながら進める

税務や経費計上に関する誤りを防ぐためには、税理士など専門家のサポートを受けるのが最善です

最新の税制や優遇措置を活用できるだけでなく、適正な手続きで税務リスクを最小限に抑えられます。特に初めて車を導入する際は、専門家に相談しながら進めるのが安心でしょう。

車の節税に関してよくある質問

FAQ

車を活用した節税は多くのメリットがありますが、仕組みやルールを正しく理解しないと予想外の課税リスクにつながる恐れもあります。特に多く寄せられる質問をご紹介します。

プライベート利用が多い場合はどうなりますか?

プライベート利用が多い場合、経費に計上できるのは実際に事業で使った分のみです。走行距離や業務日誌などの記録をもとに正確に按分計算を行い、証拠をしっかり残す必要があります。

管理が不十分だと、税務調査で経費の一部否認や追徴課税を受ける可能性があるため、日頃から厳密な管理が大切です。

車の購入とリース、どちらが有利ですか?

購入は資産計上と減価償却による長期的な節税が可能で、長期間使用する場合に向いていますが、リースは初期費用を抑えられ、月額費用を安定化できるためキャッシュフローに優れます。

事業規模や資金繰り、使用予定年数を踏まえて、メリット・デメリットを比較し、最適な方法を選択してください

車を売却した場合の税務処理はどうなりますか?

事業用車両を売却すると、売却益は益金として計上しなければなりません。減価償却済みであっても帳簿価格との差額が利益として扱われるため、正確な帳簿管理と適切な処理が必要です。

誤った処理をすると、後々追徴課税のリスクがあるため、売却前に必ず税理士など専門家への相談をおすすめします。

車を活用した節税に不安がある方は専門家に相談

車を活用した節税は大きな効果が期待できますが、使用割合の誤った計算や証拠不十分な経費計上は、税務調査で否認され追徴課税を受けるなど重大なリスクを伴います。車両の経費処理は特に複雑で、自己判断だけでは正確に対応するのが難しい領域です。

これらのリスクを回避し、安心して節税効果を最大化するには、専門家への相談が不可欠でしょう

小谷野税理士法人では、車両に関する経費処理や節税アドバイスを含め、幅広いサポートを提供しています。車の導入や活用に不安がある方は、ぜひ一度小谷野税理士法人にご相談ください。

この記事の監修者
池田 大吾小谷野税理士法人
カルフォルニア大学アーバイン校卒業、大手生命保険会社勤務を経て2007年小谷野税理士法人に入社。
会計、税務、経理実務の支援業務から各種補助金の相談・申請業務、企業及び個人のリスクマネジメントのコンサルタント業務を行う。
銀行はじめ多くの金融機関、会計・税務・財務業界に多くの人脈を持ち、企業財務のマルチアドバイザーとして活躍。
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