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会社設立の基礎知識

自己破産後の会社設立の方法とは?基本知識や注意点を徹底解説

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自己破産後の会社設立の方法とは?基本知識や注意点を徹底解説

自己破産後に会社の設立は可能ですが、いくつか重要な点を押さえておく必要があります。さまざまな制約はあるものの、適切な手続きと準備を行えば、自己破産後の会社設立は成功するでしょう。この記事では、自己破産後の会社設立に関する基本的な方法や注意点について、詳しく解説します。

自己破産後に会社を設立するための基本知識

破産・倒産のイメージ

自己破産後に会社を設立するために、いくつかの基本知識を押さえておきましょう。まずは、自己破産後の会社設立における基礎知識を解説します。

自己破産とは何か

自己破産とは、借金の返済が困難な場合に、裁判所の手続きを通じて債務の免除を受ける制度です。個人が破産宣告を受けると、返済不可能な債務は基本的に免責されますが、資産の大部分を手放さなければいけません。

自己破産制度により新たなスタートは切れますが、信用情報に悪影響を残します。影響は一定期間続き、金融機関との取引に制約が生じる場合があるでしょう。

自己破産後に会社設立はできるのか?

自己破産後でも会社設立は可能ですが、いくつか制約が存在します。

一般的に、自己破産の手続きが終了し、免責が確定すれば会社を設立できます。しかし、信用情報に傷がつくため、銀行からの融資やクレジットカードの発行は難しいのが現実です。そのため、会社設立に必要な資金を事前に貯めたり、親族や知人からの貸与を受けたり、臨機応変な対応が必要です。また、再挑戦支援や地域の中小企業支援策を活用するのも有効的でしょう。

参考:大人への道しるべ

自己破産中に生じる制限

黒字倒産がなぜ起こるのかのイメージ

自己破産は、借金が返済不可能な際に、法的手続きを通じて財務状況を再編成し、新たなスタートを切る手続きです。自己破産の手続きを行えば、一時的に借金から解放されますが、いくつかの制約が発生します。この章では、自己破産によって起こるさまざまな制約について、詳しく解説します。

自己破産中の制限①財産を自由に処分できない

自己破産の手続き中は、裁判所の管理のもとで財産の自由な処分ができません。特に、高額な資産は破産管財人によって管理され、債権者への返済に充てられるのが一般的です。自己破産を申請する前に財産を処分すると、不正行為と見なされる可能性があるため注意してください。

自己破産中の制限②資格や職業の制限

自己破産の手続き中には、一部の資格や職業が制限される場合があります。例えば、弁護士や税理士などの士業、公認会計士や金融関連の職業などです。

自己破産すると、一時的に資格が停止されてしまい、現在の職業や将来的なキャリアプランに影響を与えてしまいます。資格や職業の制限はあくまで自己破産の手続き中に限定される場合がほとんどです。しかし、一部の職業では資格の再取得が困難となるケースもあるため注意しましょう。

自己破産中の制限③居住地や通信の制限

自己破産の手続き中には、居住地の変更や通信手段についても一定の制限が発生します。例えば、引っ越しや長期旅行の際には、裁判所や破産管財人に事前に報告し、許可を得る必要があります。

また、通信手段として高額な通信機器の購入も制限される場合があるため、生活の自由度が低くなるでしょう。

参考:自己破産の申立てを考えている方へ

関連記事:自己破産の費用相場は?法テラスのメリットや支払えないときの対処法

自己破産後に生じる制限

自己破産後には、具体的にどのような制限が生じるのでしょうか。ここからは、自己破産の手続きが終わった後の制限について解説します。

自己破産後の制限①融資の制限

自己破産後は、新たな融資を受けるのが難しくなります。信用情報機関に破産の情報が登録されるため、金融機関は貸付に対して慎重になるためです。

そのため、起業時に必要な資金は自己資金で賄うか、身近な人からの借入れを検討する必要があります。また、再挑戦支援策や地域の支援プログラムを活用すれば、資金調達の選択肢を広げられるでしょう。

自己破産後の制限②クレジットカードの作成困難

自己破産後は、クレジットカードの新規発行が難しいケースが多いです。信用情報に自己破産の履歴が残ってしまうことが理由として挙げられます。クレジットカード会社は、リスクを回避するため、自己破産の履歴がある申込者からの申請を拒否することが少なくありません。

事業運営においてクレジットカードが必要な場合は、デビットカードやプリペイドカードを活用しましょう。

自己破産後の制限③信用情報の影響

自己破産の情報は、信用情報機関に一定期間(一般的には5~10年間)登録されます。その間は、金融取引において不利な状況が続くでしょう。

具体的には、住宅ローンや自動車ローンなどの大型融資が難しくなります。また、仮に会社設立する際も、経営のための融資申請が通らないことが多いです。

そのため、場合によっては、全額自己負担で会社設立せざるを得ない可能性もあるでしょう。

関連記事:開業資金の集め方は?起業で使える15の調達方法

自己破産後に再度起業するための方法

中小企業倒産防止共済のイメージ

自己破産後は、従来の資金調達方法が難しいため、自己資金を中心とした起業や初期費用を抑えた業種の選択が求められます。また、各種支援資金の活用もおすすめです。さまざまな方法を組み合わせ、計画性と柔軟性を持って挑戦すれば、起業は成功するでしょう。

自己資金を貯めて起業

自己破産後に再び起業を考える場合、まずは自己資金を確保してください。自己破産後は銀行や金融機関からの融資が受けにくいため、自身で起業資金を蓄える必要があります。

小さな額からでも毎月一定額を貯めれば、起業に必要な資本を少しずつ形成できるでしょう。また、保険商品の解約返戻金を活用するといった方法もあります。

すでに契約済みの保険商品があれば、自己資金として活用するために解約も視野に入れてみてはいかがでしょうか。ただし、保険商品によっては途中解約では元本割れするケースが多いです。

損をするリスクも確認したうえで、検討してみましょう。

初期費用を抑えた業種での起業

初期費用を抑えるためには、低コストで始められる業種を選ぶのがおすすめです。例えば、Webデザインやライター、コンサルタントなどが挙げられます。業務に必要な施設や設備の規模が小さく済む業種は、初期投資を抑えた起業に適しています。

また、オンラインビジネスは、物理的な店舗やオフィスが必要ないため、さらなるコスト削減に繋がるでしょう。その他にも、副業から始めて徐々に事業規模を拡大するのも有効です。

再挑戦支援資金(再チャレンジ支援融資)の活用

自己破産後の企業の再挑戦を支援するための資金として「再挑戦支援資金」があります。主に、自治体や政府から提供された支援です。

廃業歴のある起業希望者や、すでに経営者として活躍している方が別の事業を始める際に利用できます。再挑戦支援資金であれば、銀行の融資と比べて申請のハードルが低めですが、通常の融資と比べると審査のハードルは高くなるでしょう。仮に承認が下りれば、初期段階の資金不足を補えるでしょう。

再挑戦支援資金は、事業計画書の提出や特定の条件を満たす必要があるため、申請手続きに向けて、準備と情報収集を行なってください。事前に利用可能な支援策を調べておくことで、資金調達の選択肢を広げられるでしょう。

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自己破産後の起業で注意すべき点と対策

自己破産後の起業は、適切な計画と準備を行えば、成功の可能性を高められます。起業の際は、資金調達方法や信用度、事業運営上の重要な契約など、自己破産の影響を受ける領域について十分に理解しておきましょう。この章では、自己破産後の起業で注意すべき点と対策について、詳しくご紹介します。

借入に関する注意点

自己破産後に起業する際は、借入に注意してください。自己破産歴があると、金融機関から融資を受けるのは難しくなる場合があります。そのため、自己破産後の会社設立は「自己資金」が基本です。

どうしても借入が必要な場合は、少額かつ短期間で返済可能な範囲に留め、返済計画を事前に明確にしておきましょう。返済能力が認められれば、仮に自己破産歴があっても申請が通過する可能性があります。

また、地域の中小企業支援センターなどを活用し、返済負担の軽い公的な支援制度を検討するのもおすすめです。

初期投資を抑える工夫

自己破産後に起業する際は、初期投資を抑える工夫も重要です。まず、ビジネスを開始する際には、必要最低限の設備や道具を選び、不必要な支出を控えましょう。中古品の購入やリースを活用すれば、初期費用を削減できます。また、事業の本拠地として自宅を利用するのもおすすめです。

さらに、クラウドサービスやオンラインツールの活用で、ソフトウェア費用やサーバー代も抑えられます。業務の一部を外注すれば、固定費を変動費にできるため有効的です。

賃貸物件の制約と対策

自己破産歴があると、賃貸物件の契約が難しい可能性があります。契約後の家賃滞納のリスクがあるため、不動産側の許可を得るのが難しいことが理由です。

対策としては、初期費用の貯蓄と保証人の確保が挙げられます。また、不動産会社と契約前にコミュニケーションを図り、自身の状況を説明すれば信頼を得られるでしょう。

加えて、シェアオフィスやコワーキングスペースなど、短期間で契約できる場所を利用する方法もあります。賃貸契約のリスクを減少させながら、事業を進められます。

従業員の雇用に関する戦略

自己破産後の起業では、従業員の雇用に関して慎重に戦略を立てる必要があります。まずは必要最低限のスタッフを雇用し、フリーランスやパートタイムの従業員を活用する方法が効果的です。また、業務の一部を外注すれば、雇用コストを抑えられます。

従業員のモチベーションを高めるために、報酬以外のインセンティブやリモートワークやフレックスタイム制などのような柔軟な働き方を提供するのも重要です。資金面の負担を減らしながらも、有能な人材を確保できるでしょう。

関連記事:会社の解散と廃業の違いとは?倒産や清算との違いも解説

自己破産から5年後の起業に向けて

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自己破産から5年が経過すると、信用情報が徐々に回復し始め、起業に向けた準備を本格的に進められます。ぜひこの期間に、金融機関や取引先からの信用を再構築してください。この章では、自己破産から5年後の起業に向けての具体的な手続きと準備方法について、詳しく解説します。

過去の信用情報の回復

自己破産後の信用情報回復には、一般的に5年から10年ほどかかります。5年から10年の間に、信用を取り戻すための行動を積み重ねる必要があります。

まず、定期的に信用情報を確認し、誤情報がないかチェックしてください。次に、小額の借入れや無理のない返済計画を実行し、クレジットヒストリーを改善しましょう。また、日常的な支払いを遅延なく行い、金融機関や他の取引先に対する信頼を築くことが大切です。

自己破産後の適切な手続きと準備

自己破産後に起業を検討する際には、適切な手続きと準備が必要です。まずは、詳細な事業計画書を作成し、具体的なビジネスモデルや収益見通しを明確にしてください。次に、関連する法的手続きや税務手続きを確認し、必要な手続きを漏れなく行いましょう。

また、さまざまな資金調達方法を検討することも重要です。とくに、地元の商工会議所や中小企業支援センターなどの支援を受けることはおすすめです。無理のない資金調達の選択肢についてヒントを得られるチャンスがあるでしょう。

関連記事:法人破産とは?手続きの流れや破産による影響について解説

自己破産後の会社設立は専門家に相談を

自己破産の手続き中には、多くの制約が設けられます。設けられた制約は、財産の処分方法に限らず、日常生活にも影響を与える場合があるでしょう。

自己破産の手続きをする前に、制約内容を十分に理解し、生活設計を慎重に計画するのが大切です。また、自己破産後の起業や資金調達は、専門家または会社設立に強い税理士や会計士に相談をするのをおすすめします。

「どこに相談すれば良いか分からない」とお悩みの方は、小谷野税理士法人までお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者
池田 大吾小谷野税理士法人
カルフォルニア大学アーバイン校卒業、大手生命保険会社勤務を経て2007年小谷野税理士法人に入社。
会計、税務、経理実務の支援業務から各種補助金の相談・申請業務、企業及び個人のリスクマネジメントのコンサルタント業務を行う。
銀行はじめ多くの金融機関、会計・税務・財務業界に多くの人脈を持ち、企業財務のマルチアドバイザーとして活躍。
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