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確定申告はマイナンバーカードなしでいい?申告方法や書類を解説!

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確定申告はマイナンバーカードなしでいい?申告方法や書類を解説!

確定申告ではマイナンバーカードは不要なものの、マイナンバーの記載が必要です。マイナンバーをチェックするには、住民票のコピーを取得するなどの方法があります。今回は、確定申告でのマイナンバーカードの必要性や確認できる書類、マイナンバーカードなしで確定申告する方法などを解説します。最後まで読めば、マイナンバーカードを持っていない場合、確定申告でやるべきことができるでしょう。

【税理士監修】確定申告のやり方ガイド!いつからいつまでの収入?郵送のケースや必要書類・マイナンバーカードについて

確定申告はマイナンバーカードなしでもよい

マイナンバーカードを持っていない方が確定申告するにあたり、以下の点を知っておくとよいでしょう。

  • マイナンバー自体は確定申告書に記載しなければならない
  • マイナンバーカードがあればスムーズに確定申告できる

それぞれについて、具体的に解説します。

マイナンバー自体は確定申告書に記載しなければならない

確定申告ではマイナンバーカードが不要であるものの、マイナンバーの記載は必要です。税務署などに提出する税務関連書類の場合、マイナンバーの記載が法律によって定められているためです。

マイナンバーとマイナンバーカードは似ている一方、以下の点で異なります。

マイナンバー

  • 2015年10月以降、住民票がある方を対象に割り振られた12桁の識別番号
  • 社会保障の効率化や所得税の公平性などを目的に導入
  • 結婚や転居などする場合でも、番号は変更されない

マイナンバーカード

  • マイナンバーが記載されているICチップつきのカード
  • マイナンバーのほか、顔写真や氏名、生年月日などが記載
  • 行政の電子申請を利用するときに必要

確定申告書にマイナンバーを記載するとき、以下の点を押さえておく必要があります。

  • 第一表:本人のマイナンバーを記載
  • 第二表:配偶者や扶養親族などのマイナンバーを記載

確定申告では申告者本人の本人確認書類が必要である一方、配偶者などの本人確認書類は不要です。

参考:「マイナンバーの記載について」国税庁

マイナンバーカードがあればスムーズに確定申告できる

確定申告時にマイナンバーカードを所有していると、以下の点からよりスムーズに手続きを完了させられるでしょう。

マイナンバーカード保有のメリット

概要

本人確認書類が不要

  • 運転免許証など、本人確認書類の提示やコピーの添付が不要
  • 時間や手間を削減できる

マイナポータルとの連携

  • 控除証明書などのデータを自動で入力してもらえ、人的ミスが発生しない
  • 控除証明書などの管理や保管が不要になる
  • マイナンバーカードによるe-Tax利用時のみ利用できる

スピーディーな還付

還付金がある場合、e-Taxで提出すると3週間程度で還付してもらえる

以下の通り、マイナンバーカードを所有していると、確定申告時以外にもメリットを享受できます。

  • 健康保険証として利用
  • コンビニなどで公的な証明書を取得できる
  • 民間のオンラインバンキングなどの取引で利用できる
  • マイナンバー・本人確認を同時に完了させられる

マイナンバーカードを発行するには手続きが必要なものの、なるべく早く終わらせておくのが賢明だといえます。

参考:「マイナポータル連携特設ページ(マイナンバーカードを活用した控除証明書等の自動入力)」国税庁

参考:「マイナンバーカードの取得」国税庁

マイナンバーを確認できる書類2つ

マイナンバー

マイナンバーを確認するには、以下の書類を参照するのがポイントです。

  • 通知カード
  • マイナンバー記載の住民票

それぞれ詳しく見ていきましょう。

通知カード

マイナンバーを確認できる書類としてあげられるのは、通知カードです。通知カードとは、2015年の10月から同年末までの間に、住民登録済みの住所へ郵送された紙製のカードを示します。

マイナンバーのほか、通知カードに記載されている内容は以下の通りです。

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 性別など

通知カードには顔写真が掲載されていないことから、確定申告では運転免許証やパスポートなどの書類を用意する必要があります。

新たにマイナンバーカードを受け取る場合、通知カードを市区町村へ返納するのがポイントです。

万が一、通知カードを紛失した場合は市区町村へ届出をする必要があります。通知カードの再発行はできないため、後述する住民票の発行などで確定申告に対応するとよいでしょう。

参考:「マイナンバー制度とマイナンバーカード丨通知カード」総務省

マイナンバー記載の住民票

マイナンバーを確認できる書類の1つは、マイナンバー記載の住民票です。マイナンバー記載の住民票を取得する方法は、以下の通りです。

市区町村の役所で申請

  • 原則として即日発行してもらえる
  • 郵送での請求にも対応している
  • 使用目的や提出先を記載した書類を提出する必要がある
  • 本人や同一世帯員のほか、代理人による申請ができる
  • 代理人が申請する場合、委任状と返信用の封筒、切手を用意する
  • 松山市の場合、1通あたり300円

市区町村によっては、コンビニから住民票を発行できるケースがあるものの、マイナンバーカードが必要です。

マイナンバーカードを持っていない方の場合、各市区町村の役所を通して住民票を取得するのが1つの方法です。

参考:「マイナンバー(個人番号)・住民票コードを表示した住民票の写し」について」松山市

マイナンバーカードなしで確定申告する方法2つ

マイナンバーカードなしでも、以下の方法によって確定申告できます。

  • 税務署か確定申告会場で書類を提出する
  • e-Taxを利用する

ここから、詳しく解説します。

税務署か確定申告会場で書類を提出する

マイナンバーカードを持っていない方が確定申告する方法として、住所を管轄する税務署か確定申告会場での手続きがあげられます。税務署か公式サイト上で確定申告書を取得、作成したうえで提出するのがポイントです。

公式サイトを通して申告書を作成する場合、後述するe-Taxを利用するほか、コピー後に税務署か確定申告会場へ持参する流れです。

地域によっては、確定申告会場が設置されるケースがあり、あらかじめ各地域の税務署の案内をチェックしておくとよいでしょう。税務署や確定申告会場で手続きをする場合、以下の通りマイナンバーの証明書類と、本人確認書類の提出を求められます。

マイナンバーの証明書類

  • 通知カード※氏名や住所の変更がある場合、マイナンバー記載の住民票のコピーが必要
  • マイナンバー記載の住民票のコピー

本人確認書類

以下より1点提出する

  • 運転免許証
  • 保険証
  • パスポート

参考:「国税庁 確定申告書等作成コーナー」国税庁

e-Taxを利用する

マイナンバーカードがない方でも、e-Taxを利用すると確定申告できます。

e-Taxとは、インターネット上で所得税や法人税の申請などができるもので、スマホ1台で確定申告を終えられるのが特徴です。以下の表の通り、e-Taxで確定申告する方法は2種類あり、それぞれ特徴が異なります。

ID・パスワード方式

  • 税務署であらかじめIDとパスワードを取得したあとで、申告する方式※本人確認書類として免許証や健康保険証などが必要
  • 公式サイト上でID・パスワード方式の届出を送信すると、利用識別者番号を発行してもらえる
  • トップ画面の「作成開始」を選択し、必要事項を記載する

マイナンバーカード方式

  • 税務署での事前の届出が不要
  • マイナンバーカードとICカードリーダライタ(ICカードの電子情報を読み込むための機器)を利用する方式※ICカード読み込み対応のスマホがある場合、ICカードリーダライタは不要
  • 「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト」と「ルート証明書・中間証明書」をインストールする
  • 公式サイトより、確定申告書を作成し「e-Taxで提出」を選択する

参考:「ID・パスワード方式について」国税庁

税理士変更での利用者識別番号|主な業務内容やよくあるトラブル、必要な手続き

マイナンバーカードの取得方法

マイナンバーを使って確定申告をするイメージ

マイナンバーカードを取得する方法は3つあり、具体的には以下の表の通りです。

マイナンバーカードの取得方法

概要

オンライン申請

  1. 公式サイトにアクセスする
  2. メールアドレスや氏名などを記載する
  3. 顔写真(操作中の撮影OK)を登録する
  4. 内容確認したうえで送信する
  5. 登録完了メールの受信

街中にある証明写真機にて申請

  1. 「個人番号カード申請」選択する
  2. 交付申請書のQRコードをかざす
  3. 顔写真を撮影する
  4. 送信する

※対応している証明写真機の一例

  • 株式会社北菱プリントテクノロジー
  • 三吉工業株式会社など

郵送申請

  1. 交付申請書に住所や氏名などを記載する
  2. 顔写真を貼付する
  3. 返信用封筒に書類を入れ、ポスト投函する

申請に通ると、約1ヵ月ほどでマイナンバーカードが発行・送付されます。マイナンバーカードの交付通知書が郵送されたあと、市区町村の窓口でマイナンバーカードを受け取れます。

参考:「マイナンバーカードを申請する」マイナンバーカード総合サイト

確定申告の相談や代行依頼は税理士へ

確定申告でのマイナンバーカードの必要性や確認できる書類、マイナンバーカードなしで確定申告する方法などを解説しました。

確定申告においてはマイナンバーカードが不要であるものの、マイナンバーの記載は必要です。マイナンバーを持っていない方の場合、確定申告ではより時間や労力などがかかりやすいでしょう。

特に初めて確定申告する方にとって、日々の業務を継続しながら、複雑な確定申告の準備を進めるのは負担になりやすいものです。税理士に依頼すると、代理提出などにも応じてもらえるのがメリットです。

小谷野税理士法人では、確定申告でやるべきことなどの相談から代理提出まで、さまざまなニーズに対応してきた実績があります。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者
池田 大吾小谷野税理士法人
カルフォルニア大学アーバイン校卒業、大手生命保険会社勤務を経て2007年小谷野税理士法人に入社。
会計、税務、経理実務の支援業務から各種補助金の相談・申請業務、企業及び個人のリスクマネジメントのコンサルタント業務を行う。
銀行はじめ多くの金融機関、会計・税務・財務業界に多くの人脈を持ち、企業財務のマルチアドバイザーとして活躍。
税理士「今野 靖丈」

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