古い書棚を整理していると、昔聴いていたNHKラジオのビジネス英会話のテキストが発見されました。欧米文化を紹介する目的なのか、洋画について映画ライターの方が語っています(※)。
そこには「猿の惑星」原作者ピエール・ブールについて次のような刺激的な文章がならんでいます。
長いですが引用します。
「絶対的なものと思っていた人間の優劣は、ただの見せかけだった。ブールはその体験を~別な形で表現した。それが『猿の惑星』で、つまり「猿」は日本人(に代表される有色人種)のことで、この小説は植民地を支配してきた白人層の「もし立場が逆転したら…」という潜在的な恐怖感を表わしていたのだ。」
なるほど、古典的名作に秘められた密やかな恐怖感。
古い書棚を整理するだけで、こんなにも新しい発見があるとは、温故知新とはまさにこのこと。
孔子も吃驚です。
季節の変わり目です。
衣替えと合わせて古い書棚も整理することをお勧めします。
ついでに古い人間関係も整理してはどうでしょうか。
Yuki
(出所)
※:NHKラジオ ビジネス英会話 2004年8月号
シネマでリスニング力を鍛えよう! 5(前原利行)