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2009年09月02日 / 投稿者:Staffblog 投資の不思議

従業員へのインセンティブとして、自社の株式を用いることは結構見受けられます。

ストックオプションだったり、従業員の持ち株会だったり。

業績をあげれば、株価も上がり、会社も従業員もうれしい。

理にかなったインセンティブプランです。

でも、少し考えてみてほしい、と思うこともあるわけです。

「卵は一つのカゴにもるな」といわれるように、

リスクは避けて、分散して投資するというのがファイナンスの基本的な考え方です。

従業員が自分が働いている会社の株を保有していることは

自分の労働力と資産を同じところに投資しており、

業績がよければ給料もあがり、株も上がってウハウハだけれど、そうでなければ・・・

卵を一つのかごに盛っています。

リターンも大きいかもしれないですが、相応のリスクもとっていると思います。

そのリスクを避けるとしたならば、従業員の自社株式に対する投資行動は「売り」、ショートポジションをとることになると思います。

例えば、リーマンショックを受けて業績が下がって、給料が下がって、株価が下がっても

ショートポジションであれば、リターンを得ることができる可能性は高くなります。

しかしこれは、あくまで雇用されている従業員の論理であって、

経営責任の有る役員がショートポジションをとってはいけません。

役員がショートポジションを取れば、自堕落な経営から業績悪化→株価悪化でいくらでも儲けることができてしまいます。

どうでしょうか。。。。。

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