サルと人間には、DNAレベルでほとんど違いがないそうです。
一説には、人間の方が前頭葉が発達しており、記憶に優れているため、現在に至るのではないかという意見もあります。
つまり、記憶の違いがサルと人間の違いともいえるでしょう。
ただし、人間の記憶力にも限界があります。
それをうまく補完する仕組みとして書物があるのかとも思います。
先人たちの知恵が詰まった書物を読むことで少ない記憶力であっても
なんとかやっていけます。
ある雑誌にあった「若手に読ませたい本ランキング」にデール・カーネギーの「人を動かす」という本が上位にランクされていました。
早速読んでみると、いいフレーズが並んでいます。
ちょっと長くなりますが、その中でも琴線に触れたマーク・トウェーンの手紙を紹介しましょう。
「マーク・トウェーンは、ときに腹を立てて、激越な手紙を書くことがあった。
~
あるときは、出版社の編集長に、つぎのような手紙を書き送った。
『わたしの原稿に手を入れて、綴りや句読点を変えるなど、大それたまねをする校正係に伝えていただきたい――以後、原稿どおり忠実に校正し、自分の考えは自分の腐った脳みそに、しっかり練り込んで、悪臭が漏れないように封をしておけと』。」(D・カーネギー「人を動かす」創元社)
文豪の書く偉大な表現には胸を打たれるばかりです。
猿山のボス猿気取りで一方的な意思疎通を図るのではなく、言葉を大事にして、コミュニケーションを図り、誤解を招かないようスムーズな人間関係を築きたいと思います。
Yuki