下町人情と遠山の金さん
今年に入り朝の時代劇専門チャンネル「遠山の金さん」を欠かさず見ている。
事件の中に必ず登場するのが、遊び人の金さん(金公)である。黒幕の屋敷に乗り込んで悪事を突き止め、そこで必ず「この桜吹雪、散らせるものなら散らしてみろ!」と啖呵切って片肌を脱ぐシーンである。
その後、悪人は北町奉行所の「至誠一貫」と書かれた“間”に曳き出されて吟味の一件となす。そこに「遠山左衛門尉様 ご出座~」の声と太鼓で登場する。これより・・・の件で吟味をいたす。一同のもの面(おもて)を上げい・・・・と。
さらに裁きに入り悪代官・悪人の手下は、知らぬ存ぜぬの一点ばり・・。それが最高潮に達した時に遠山が「やかましい、悪党ども黙って聞いていりゃ寝ぼけたことばかりぬかしやがって!」と一転した口調で一喝する。そこで片肌を脱いでとどめをさす。すると悪人は「ははぁ 畏れ入りました」と観念する。
最後に判決下される。悪党は、「市中引き回しの上打ち首獄門または終生遠島、高官には御公儀より追って極刑の沙汰があろう」と言い渡され、そして引っ立てい!というシーンである。極めつけは、決まって最後に小声で微笑みかけ善人に「夫婦仲良く幸せに暮らすんだよ・おっかさんを大事にしなよ・・・」とこのドラマの核心のシーンについ涙がポロリ。人生の凝縮した大事なことを教えられるひとこまです。
そして一件落着でお開きとなる。(仕事もこのようにいきたいものです)
最後は、杉良太郎の主題歌「すきま風」で幕を閉じる。
毎回、必ず美人の女優さんが登場するのでそれも楽しみである。
この番組を見て朝はスカットとした気分でいつも出勤している。