7年前にご遺言をお預かりした方が今年の4月に亡くなりました。
その方は日系アメリカ人で、50年程前、来日時に出会った日本人の男性と結婚し日本で暮らすようになりました。そのご主人が亡くなった直後、当時のお客様(その方も昨年亡くなりました)からのご紹介で相談に来られたのです。
ご夫婦には子供がなく、遺族は全てアメリカに暮らす兄弟姉妹と甥や姪であったため、当時、国内の信託銀行では遺言執行人を引き受けてもらえず、弊所が遺言執行人をお引き受けすることになりました。
亡くなるまでの7年余り、毎年、私とその時々の担当者に、正月には可愛いイラスト付きの卓上カレンダー、バレンタインにはチョコレート、夏には花火等音が出る暑中見舞いカード、この時期にはクリスマスカードを贈って下さいました。
亡くなった際には、入居されていた老人ホームのお部屋を訪れ、ご主人側の甥御さんと二人で遺品の整理にも立会いました。
この9か月ほどの間、全ての遺産を換金し、費用を精算し、税額を計算して、ご遺族向けの手紙を作成し、それを英訳して、つい先ほど、連絡窓口をしてくれている姪御さんにメールを送信しました。
この後、国際郵便で送る相続税の申告書にサインをもらい、本人確認書類等と一緒に返送してもらったものを確認してから、小切手を送る段取りになっています。
どうか無事に進みますように。
メリークリスマス。
(姪御さんから翌日届いた返信の抜粋)
Thank you for your email. How generous my Aunt **** was. We remember her always so fondly at Christmas because she always sent us such beautiful cards and gifts from Japan. How appropriate that we would hear from you today, Christmas Eve day.