夏休みに伊勢参りと熊野詣でをしてきました。
昔の人は命がけの祈りの旅だったそうですが、
新幹線とレンタカーで紀伊半島の海岸沿いを巡る楽しい旅行でした。
日本最古の歴史書「古事記」ゆかりの地を訪れて、日本文化への理解を深めることもできました。
古事記といえば、それに出てくる八咫烏は、サッカー日本代表のエンブレムのモチーフになっていますが、これが何故採用されたかというと、明治期にはじめて日本にサッカーを紹介した中村覚之助という人が熊野那智大社のある那智勝浦出身の人だったからだそうです。
イギリス留学中にサッカーを見て、「それぞれのポジションの選手が責任を持って一つの目的に向かうということは大切だ、日本に広めよう」ということで持ち帰ったのだとか(「お伊勢参りと熊野詣」P.152 )。
難局を皆で各々が得意を生かし心と力を合わせ乗り越える、という要素は「天の岩戸開きの物語」にも通じていて日本人の特性にも合っているのかも知れません。
ところで、伊勢神宮といえば20年に一度、神殿を新しく造り直し神様をお遷しする「式年遷宮」という行事が行われます。草と木からなる伊勢神宮の社殿は、堅牢な石に比べて耐久性に劣るはずですが、式年遷宮により営々と立て直すことが繰り返されることによって、ギリシャのパルテノン神殿が廃墟のようになっているのに比べ、今も瑞々しい姿を保てているのだとか。
そういえば当事務所も今年の10月で創立丸20年となります。
営々と瑞々しくいられるように、あやかりたいものです。