3月1日は2015年本屋大賞の2次投票締切日でした。
大賞が決まるのは4月7日とのこと。今回のノミネート作品「億男」を読んでみました。
失踪した弟の借金を肩代わりし、家族と別居して昼夜を問わず働き借金を返す主人公、一男。ある日宝くじに当選して3億円を手に入れる。いきなり大金を手にして動揺する一男。大金の使い道について、卒業旅行以来15年も会っていない親友、今では成功して大金持ちになっている九十九に相談しようと会いに行くのだが。。。
「お金と幸せの関係」についての物語でした。
仕事がら、このテーマについてはしばしば考えさせられます。
一体、いくらあれば幸せになれるのだろう?
この問いには唯一の正解というものは当然ないですよね。
答えは、それぞれの人の中にある。自分の心の奥の奥にある、どうしても欲しいもの。
それを自覚することができれば、どうやって、いくら、稼ぎ、使うべきか、自ずと判るというものでしょうか?どうなんでしょうか??
一男と九十九は大学の落語研究会で出会います。4年間毎日一緒に過ごし、卒業旅行も2人でモロッコのマラケシュに。
モロッコの砂丘の上で、九十九が得意の落語を語り終えた後、一男にある秘密を打ち明けて、それ以来15年音信不通となってしまうという設定。なかなか面白かったです。お暇でしたらいかがでしょうか?1512円(kindle版は1400円)の価値はあるかと思いました。