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2014年05月20日 / 投稿者:Hasegawa 歴史を学ぶとワールドカップが10倍楽しく観れる??

もうすぐブラジルでワールドカップが始まりますね。
開催2日目(日本時間で6月14日午前4時)には、前回の決勝カードであるスペイン対オランダ戦が行われるので早起きしないといけません。
4年前の決勝戦では、スペイン選手に対するオランダ選手の激しいプレーが印象的でした。これは単にサッカーの上での戦術方針なのだろうかと思っていましたが、最近世界史の本(「仕事に効く教養としての「世界史」」と「経済は世界史から学べ!」」)を読んで新たな視点を持ちました。

オランダというのは80年(1568-1648)にも渡る戦争を経て、スペインから独立してできた国なのですね。
オランダの国歌は、スペインの支配と迫害から自由になるために戦い、オランダ人を励まし続けたナッサウ伯オレンジ公ウィレムの言葉が歌詞になっているのだそうです。こういう歴史背景がオランダ選手を燃えさせるのかもしれません。さながら、日韓戦が熱くなるのと同じように。

各国の歴史を知った上でワールドカップの試合を観ると、面白さが深まる気がします。
今週のAERAの記事から。元日本代表監督であったオシムさんの話。1990年のイタリア大会では、民族間が対立する崩壊過程の旧ユーゴ代表を率いました。旧ユーゴ連邦の各共和国のナショナリストやマスコミから、「自分たちの民族の選手を使え」という強烈な圧力を加えられていたものの、オシムさんは強化を一義に考えて、チーム作りの軸を揺るがすことはなかったとか。そのとき、代表を引退して8年も経っていたあるベテラン選手を、「あんなロートルをなんで呼ぶのか?」という周囲の非難を退け招集し、頑として起用し続けた結果、ベスト8の好成績を叩き出します。

そのベテラン選手とは、24年の時を経て、今大会初出場を果たしたボスニア・ヘルツェゴビナ代表のサフェット・スシッチ監督なのだとか。
初戦のアルゼンチン戦は、オシムさんの愛弟子率いるボスニアを応援したいと思います。

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