みなさんはヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテという偉人をご存知でしょうか。
ゲーテさんは『若きウェルテルの悩み』や詩劇『ファウスト』など多くの名作を残したドイツを代表する文豪です。
私は不勉強なのでそこまで詳しくは知らないのですが、ゲーテさんの遺した言葉のなかにこんな言葉があります。
『涙とともにパンを食べたものでなければ、人生の味はわからない』
なんだかすごいですね。
言いたいことの骨子はしっかり伝わっているのに、言ってることが意味不明です。
涙に浸したパンを食べると、人生のなんぞやがわかるということですね。
つまりは……
『人生の味は、しょっぱくて歯応えがない』
ということでしょうか。
あれ?なんだか人生を甘く見ているような表現になってしまいました。
ん?いや、甘く見てはいないのですね。
しょっぱいのですから。
涙とともにパンを食べたのですから、それはそうだと思うのですが…。
それにしても、これではあまりにも人生が味気なくなってしまいます。
あ…いや、味気はあるのですね。
しょっぱいのですから。
いやいや!!
私もわかってるんですよ。そんなことを言いたいんじゃないってことくらいは。
こう、もっと、なんというか、辛いとか、苦しいとか、そういう想いが相まって人生の味が深まる的な、つまりはそういうことなんでしょう?
んー。
でも、なんでしょうか?たとえが悪いのでしょうか?いや、それはもちろん、私の解釈に問題があるのでしょうけれど…。
なんだかしっくりきません。
涙を流しながら、パンを…。
いや、何故パンを?
苦しい思いや、辛い想いも、一緒に飲み込む的な表現なのですよね。
偉大な人が言った小難しいこと。それすなわち名言、ということでしょうか。
人生の味を語るには、どうも私には涙もパンも足りていないようです。