1月25日は何の日かご存知ですか??
はい、そうです。
「左遷の日」です。
901年のこの日、右大臣・菅原道真が醍醐天皇によって九州の大宰府に左遷されました。
菅原道真は優秀で、その才能を妬んだ左大臣・藤原時平が、
醍醐天皇に「道真は国家の政治を私物化している」という嘘の進言をしました。
日を変え、場所を変え、何度も進言したことにより
天皇も道真のことを逆臣と思いこむようになり、
菅原道真は太宰権帥に左遷、筑紫国に流罪とされてしまいました。
菅原道真といえば、天神様、学問の神様として、祀られていますが
これは、道真が志半ばで陥れられたことで学術の道を閉ざされたことに由来されています。
太宰府天満宮も道真を主祭神としていますね。
流罪となる日、住み慣れた自宅の庭に植えられていた梅が咲いているのを見て道真は、
東風吹かば 匂ひ送来せよ 梅の花 主無しとて 春を忘るな
と詠み、都を旅立ったといわれています。
誰が聞いていたんでしょうか、とか言わないのが歴史のルールですね。
菅原道真は無念の思いを抱きながら、2年後の903年に亡くなりました。
道真の死後、太宰府の庭には、梅が咲き誇るようになり、
道真の自宅の梅が飛んできたのではないかといわれるようになりました。
苗木を持って行ったんじゃないの、とか言わないのが、歴史のルールです。
とはいえ、人事は難しいのですね。
適材適所とはなかなかいかないのかもしれません。
かといって、好みで人の配置を決められてはかないませんので、
嘘でもなんでも、それなりの理由が必要です。
道真はそれがたまたま、人の悪意によるものだったということなのでしょう。