「レゴ®ブロック」で作った世界遺産展Part3 を渋谷パルコに観にいってきました。
最近子どもが遊ぶようになってきて知育にもよさそうなこと、世界遺産の勉強もできる?こと、さらにあるテキストで世界的に躍進した同族企業の代表格として紹介されていたのをみて企業としても興味を持ったこと、がきっかけです。展示されていた世界遺産は見事なものも、“うーん”なものもありましたが、総じてスゴイと感心できる出来栄えでした。
日経ビジネス2010年5月24日号では、同社のユニークなマーケティング手法についての特集記事がありました。同記事によると、この人口550万人程度の小国デンマークで約80年前に創立された企業の2009年12月期売上高は、当時の円換算で1889億円、税前利益は468億円、利益率は実に24.8%という驚異的な業績です。ちなみに、2011年12月期のデータを同社ホームページからみることができます。これによると、売上高は直近の円換算で2670億円、税引前利益は785億円、利益率は29.4%と、さらに増収増益かつ経営効率も高まっているようです。先の記事では、好業績の秘密は2つあって、1つはブロックを短時間に効率よく作れる生産体制が構築されていること、もう1つは顧客の望む製品を長期間に渡り提供し続けられていること、だそうです。とりわけ、2つ目の秘密を実現している取り組み(ユーザーイノベーション)が特徴的なようです。
というのも、顧客の声を商品開発段階から取り入れ、商品化にいたるまで顧客とのコミュニケーションを継続する仕組が創られているのだそうです。たとえば、WEBサイトで一般ユーザーから商品アイデアを募集し、応募されたアイデアに対して、さらにユーザーによる人気投票を行い1000票集めると商品化され、提案者には売上高の1%が報酬として支払われるという仕組みがあります(LEGO CUUSOO)。こうして商品化されたものに、「有人潜水調査船しんかい6500」や「小惑星探査機はやぶさ」があります。これはまさにイノベーションですね。
子どもから大人まで魅了する製品を生み出し続ける、ユーザーも巻き込んだビジネスモデル。レゴってスゴっと思いました。