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2012年07月17日 / 投稿者:Iwasaki 『新解さんの謎』

干からびた鯖
身からでた錆

よく似ています。

おはようございます。

今回は
赤瀬川原平 著
『新解さんの謎』文春文庫
について、紹介したいと思います。

新解さんというのは、三省堂から発刊されている新明解国語辞典のことです。

新解さんによると、言葉の紹介が少しだけ変わっている。
という主旨でさまざまなことばを紹介していきます。

みなさんも、辞書を片手にお読みください。
では、一例として。

【恋愛】特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚とした気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。(第5版)

と、あります。
著者も『読書のような気持ちになった。辞書なのに。』
と、記している通り、ことばの説明がひとつの文学のようになっているのが新解さんの特徴です。

『新解さんの謎』発売当初は第4版。現在は第7版まで発刊されていますので、『新解さんの謎』と一緒に新明解国語辞典を読むことでかなり楽しめます。

新解さんはいろいろなことばを調べてみたくなる辞書です。

では最後に、【実社会】ということばをひいてみましょう。

【実社会】
実際の社会。(美化・様式化されたものとは違って複雑で、虚偽と欺瞞とが充満し、毎日が試練の連続であると言える、きびしい社会を指す)

そうですね、きびしい社会です。

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