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2012年01月23日 / 投稿者:Hasegawa 男の中の男

正月3日間にBSジャパンで一挙に再放送していた「池上彰 現代史講義」の録画を、暇をみつけては少しずつ見てます。なにしろ2時間番組14回分なので、なかなか見終わらないのですが、先週末に第9回の「キューバ危機と核開発競争」まで辿りつきました。その回ではキューバ革命を成就させたカストロさんのエピソードが紹介されていました。

27歳のときに120人程の仲間とともに武装決起し、敵が1000人以上もいる兵営に攻撃をしかけ失敗。仲間の大半が死に、本人は死刑を逃れ投獄されるも2年後に恩赦で釈放されメキシコに亡命。翌年、再び仲間を募り、革命を成就させるため8人乗りの船に82人が乗り込みキューバ上陸を試みるが、返り討ちにあって大半が死亡。生き残った18人で山中に逃れゲリラ活動を続け、そのうちに仲間が増え、遂に2年後に革命を成就させる。まるでドンキホーテ。

ここまででも強靭な運の持ち主だと判りますが、以来2006年の政権移譲までに暗殺を638回計画されたといわれ、命を狙われた回数が最も多い人物としてギネスブックへの掲載が決まっているそうです。弁護士でありながらメージャーリーグ選抜を3安打完封するほどのピッチャーでもあり、革命成就後権力を握りながらも私利私欲や自身が偶像化されるのを嫌って質素な生活を続けているそうで、まさに男の中の男?

理想実現のために何度も命をかけて、あきらめず、悲願を成就させる。その後も理想を徹底し続ける。他の独裁者とは一線を画した存在。政治的に正しいかは別として、驚嘆に値する人なのではないかと感じました。

そんなカストロさんですが、非常な好色家でもあったとか。まさに「英雄色を好む」ですね。

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