以前のブログで触れた大栗博司さんの著書
“ギャンブルで負けない方法”が紹介されていました。
コイン投げで、
表が出たら1円もらえ、裏が出たら1円払うゲーム。
最初にm円持って、1円ずつ賭けていくとする。
N円になったら引き際として止めることとし、
目標のN円に到達するか、ゼロ円で破産するまで続ける。
表が出る確率をp、裏が出る確率をqとし、
最初の元手mを100円、目標金額Nを200円とすると、
表と裏の出る確率が50%の場合、p=q=50%となり、
目標金額N円を達成する確率は、m/N=100/200=50%。
つまり、コインの表裏の出る確率が同じならば、
100円を200円にすることは50%の確率で可能とのこと。
しかし、もしも、コインにほんの少し細工がされていて、
p=49%、q=51%と、裏が出て1円失う確率が1%だけ
高くなっている場合、m円がN円になる確率は、
約2%となり、約98%の確率で破産してしまう。
逆に、pが1%でも高いと、98%の確率で元手が倍になる。
この確率の公式から、次のような教訓が導かれるかもと。
「何かで大きな成功をした人は、普通の人にはない特別な
才能があるように見えるかもしれない。もちろんそういう
場合もあるけれど、普通の人とあまり変わらなくても、
積み重ねる確率をほんの少しずつ有利にするだけで、
長い目で見て大きな差ができてしまうこともある。」
ギャンブルで負けない方法を学ぶつもりが、
日々の積み重ねの大切さについて、反省させられました。