マックス・ウェーバーは、20世紀初頭のドイツの社会学者であり、社会学の創設者の一人として知られています。
ウェーバーの偉大な業績の一つに官僚制の分析があり、今回はその内容を簡単にご紹介します。
官僚制は行政組織に限るものでなく企業組織も含まれ、近代資本主義社会を支配する原理であるとして、官僚制的支配と呼び分析しています。
官僚制の要素として、「没主観性」と「計算可能性」を挙げています。
「没主観性」とは、主観ではなく客観的な基準によって決めること。
「計算可能性」とは、客観的な判断ができ、結果が予測できるようなルールに従って行動すること。
要するに、個人が個別判断するのではなく、数値という客観的で明確な基準に基づき判断するということですね。
これらを追求することで、効率的で合理的な組織となるわけです。
ウェーバーは官僚制の効率性と合理性を認めていましたが、それらを徹底的に追求すると、かえって非効率性と非合理性が生まれる側面があることも指摘しています。
業務を効率的に行うため規則に従っているうちに、いつのまにか規則に従うこと自体が目的となってしまうことは私自身もよくあります。。
目的を明確にし、その手段や行動は必ずしもひとつではないということを念頭に置いて、今後も仕事に邁進したいと思います!
おわり