今月の日経新聞「私の履歴書」は、
元ソニーのトップを務められた平井一夫さんです。
連載は後数回分残っていますが、
面白くて先が知りたくなり、「ソニー再生」を読みました。
音楽事業の子会社から入社したのに、
いつのまにかゲームビジネスに携わることになり、
その過程で、米国と日本の子会社の再生を二度成功させ、
ついにソニー本体の再生も託されてしまう。
誰もがそれに気付いていても、
先送りをしていた問題の解決に果敢に取り組まれた
物語は読み応えがありました。
印象的だったのは、ターンアラウンドを無事果たした後、
「より良いソニーを次世代に残す」ことが
マネジメントチームの最も大事な仕事であり、
将来に花を咲かせるための種をまき、芽を育ててこそ、
真のターンアラウンドとなりうる、との言葉でした。
もっと早く読めば良かったと想う良書でした!