嘘だと思うならためしに、駅のホームからでも車窓からでもオフィス街の光に目を向けてみてください。
そうはいっても確定申告も最後の日ともなれば、逆に残業したりしないような気もしますけどね、この業界的には。
ギリギリになって強引に進めようと思ってもうまくいかないことのほうが多いです。
そういえば、北風と太陽というイソップ童話がありますね。
『北風と太陽』
あるとき、北風と太陽が力比べをすることになりました。
とおりすがりの旅人のコートを脱がせることができるかというものです。
まず、北風が力いっぱいに吹いて、旅人のコートを吹き飛ばそうとしました。
しかし、寒さを嫌った旅人はコートをしっかり押さえてしまい、北風は旅人の服を脱がせることができませんでした。
つぎに、太陽が暖かな日差しを照りつけました。
すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分からコートを脱いでしまいました。
ふむ。
これって力押しでやってもうまくいかないよ、っていうような教訓の寓話ですよね。
でも、北風も太陽も能力が一つしかないわけで、これって結局適材適所ですよ、みたいなことにもなりません?
逆にコートを着せたいと思ったら、北風のほうが勝つわけじゃないですか。
太陽が自分に有利なゲームを持ち掛けて勝ちをさらっていったと考えても不思議じゃありませんよね。
まぁ、煌々と輝くオフィスビルの、あの窓のひとつひとつに、帰りたいのに帰れない人が確実にいるのだと思うと、
途端にキラキラ輝く街のネオンもすべては残業の集合体に見えてくるじゃないですか。
だとすれば、夜景の一部として「私だけじゃない、仲間がいる」という謎の仲間意識を抱いても不思議じゃありませんよね。
ちょっと、何言ってるかわかんなくなってしまいました。
ではまた。