いよいよワールドカップも残り2試合となりました。
決勝カードは楽しみですが、もうすぐ終わってしまうと思うと寂しい限りです。
日本代表の戦いぶりは感動しましたね。
優勝経験国2つに勝って2大会連続予選突破ができた要因は様々考えられると思いますが。大きな要因としては、森保監督のチームマネジメントの成果であったのだろうと思います。
4年前の代表監督就任時にもブログで触れましたが、森保監督がサンフレッチェ広島でJリーグ2連覇した頃に書かれた「プロサッカー監督の仕事」という本を再読してみました。
就任後初優勝を決めることになる試合の前日、チームトークで「ドーハの悲劇」の体験談をしたとのことです。
優勝が目前に迫るが故に選手たちが緊張からかプレーに精彩を欠き、直前の試合では浦和に0-2で敗れていたときでした。
ドーハの悲劇のとき、あの瞬間に日本チームに足りなかったのは「積極性」だったと。
普段なら相手のマークをタイトにすべきところ、ゴール前にへばりついて守ればいいという意識が、相手へのマークを緩ませ、結果的に良いクロスからヘディングでの失点につながってしまったと。なので、
「とにかく消極的なプレーだけはしないように。」
「ボールに関わっていく勇気と積極性を持とう。」
「自分たちが持っているものを全てぶつけて、それでダメなら仕方がない、と思えるプレーをしてほしい」と伝えたそうです。
今回のドイツ戦、スペイン戦の前にも、同じようなことを話されたのだろうと、納得しました。この言葉を体現しているかのようなプレーでしたから。
「基本の徹底」「100%の力を注ぐ」「互いを支え合う」、特別なことではないけど、これらを正直に愚直に続けていきたい、とこの本は結ばれています。
次期監督人事は未だ確定していませんが、もう4年、続けて頂きたいと思いました。