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2021年11月29日 / 投稿者:Hasegawa とうちゃんのトンネル

「飲水思源」という言葉があります。

「水を飲む際には、その水源や井戸を掘った人の苦労を忘れてはならない」という意味です。

忘れないようにしたい心がけだと思います。

 

この言葉を聞いて、「とうちゃんのトンネル」という絵本を想い出しました。

作者は原田泰治さんという画家で、物語は原田さんが子供の頃の、

お父さんをモデルとした実話に基づいています。

 

舞台は終戦直後、町から村に越してきた原田一家です。

食糧難の時代、家族のため、不毛な土地に水田を作るため

一人で水を引くトンネルを掘り始め、ようやく2年目に水源を掘り当てるのでした。

 

現代は便利な世の中となっていますが、「とうちゃん」のように、

数々の先人たちの壮絶な努力の積み重ねの恩恵を受けて、

今暮らせているのだと、改めて感謝したい気持ちとなりました。

 

そして今現在も、いつ見つかるかも分からない水脈を目指して、

毎日毎日、ひと堀りひと堀り続けている無数の「とうちゃん」達がいることでしょう。

 

限りある人生、新たなトンネルを掘るべく自分も頑張ろうと思います。

 

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