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2021年11月29日 / 投稿者:Takeuchi 新型コロナウィルス感染症の現状と今後の展望

多摩大学「現代世界解析講座ⅩⅣ」の第7回目(11月18日~オミクロン報道前)は、テレビ解説でお馴染み、昭和大学医学部 内科学講座 臨床感染症学部門の二木芳人客員教授の「新型コロナウィルス感染症の現状と今後の展望」でした。

 

1.世界の現状

2021年11月第2週現在、感染者数累計2億5千万人、死者数累計500万人超で、さらに増加傾向にあります。

感染状況は国・地域によって大きく異なり、特にワクチン接種の遅れによる感染拡大は著しくなっています。

ワクチン接種者にもブレークスルー感染がみられるため、ブースター接種も開始され、治療薬の開発にも注目が集まっているところです(足許、オミクロンで新たな展開が)。

 

2.日本の現状

2021年11月第3週現在、ほとんどの都道府県でステージ2以下を維持しており、医療提供体制も逼迫状況を脱しています。

第5波の急速な沈静化の一因は、ワクチン接種率75%(11月15日現在)という急速な高まりです。

但し、ブレークスルー感染対応としてのブースターショットを含む第6波対応では慎重で的確な舵取りが求められます。

 

3.第6波への備え

■ワクチン接種率のさらなる向上→目標:全国民の80%

■感染対策意識の徹底

■保健所業務の見直し

■医療提供体制を盤石に

■公的検査の拡充

■新規ワクチン・治療薬の開発加速

 

4.新型コロナウィルスの特性

■感染力が強く、空気感染・飛沫感染・接触感染等多彩な感染経路を有します。

■増殖力が強く、速やかにヒト細胞内でウィルスコピーを作ります。

■患者体内で長期間生存し、感染性を維持できます。

■ヒトに対して感染による負荷が軽く(軽症、無症状)、集団の中で拡散しやすいです。

■抗体や細胞性免疫を形成させにくいです。

 

5.感染症パンデミックはヒトによる地球環境の破壊が原因

■人口の増加と集中・過密

■グローバリゼーション、ヒト・モノの高速・大量移動

■食料不足・飢餓

■森林開発による未知の病原体との遭遇

■膨大な各種消費

■地球温暖化

■家畜・ペット

■戦争・紛争

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