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2021年06月23日 / 投稿者:Takeuchi AIから拡張知性(EI)へ 全体知への挑戦

多摩大学の「現代世界解析講座XⅣ」をインターネット聴講しています。

人間は怠け者ですので、こうして大学の授業を申し込んでも、単に聞き流したり、三日坊主で

終わったりします。そこで、少なくとも聴講料分は回収しようとブログに記録しています。

 

6月10日収録分は、理化学研究所の桜田一洋理学博士による「AIから拡張知性(EI)へ 全体知への

挑戦」でした。

 

IT技術は人々の生活を快適に、また安全にする技術のはずでしたが、“スマホ中毒”という言葉に代表

されるように、ネットワークに拘束され、生活の質(Quality of life)を下げている面もあります。

具体的には、次のような現象です。

●現実世界から得られる歓びではなく、ゲーム・ユーチューブ・SNS等の人口空間での時間消費に

 誘導している。

●PC・スマホ・インターネットは、人と人の言語コミュニケーションだけを効率化させ、非言語で

 伝達されるものを捨象している。

●グーグル検索やSNSは自分たちが欲しい情報だけを選択することで、自己の相対化や自己変革に

 よる世界との協応の機会を失わせている。

 

こうしたデジタル化の負の側面を克服するためには、現実の世界は複雑で多次元に成り立っている

という認識を持った上で、はじめに「現実全体を感じ、体験し、了解する」という“知性”を働かせた後

に説明する“拡張知性(Extended Intellect)”がカギになります。

 

AIが人間の知能を超える転換点である“シンギュラリティ”が大きな話題となっていますが、桜田博士

によれば、「人口知能が自然知性を凌駕することはなく、シンギュラリティは幻想である。」と

なります。

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