義父が倒れたと、義弟より電話があり、倒れた現場へかけつけたのが、2週間前の金曜日でした。(私の住むマンションからは走って2分の所)
夜の12時頃に飲食店で倒れ、救急車で病院に運びこまれるまでに約30分間。
そして『一命はとりとめました』とお医者様からお話しがあるまでに、4時間。
とてもつもなく壮絶な現場だったこと。緊迫した救急病院の待合室では誰もが最悪のことを考えていました。
義父が倒れた原因は、心室細動という不整脈による
突然の心配停止によるものでした。
義父はもともと心臓の弁を人口弁に変えている手術をしており、心臓の病気を持っている人ですが、特に何かに気をつけるわけでもなく、
犬の散歩や、お酒も人並み程度に飲んでいる人です。
あまりに予兆のない、突然のことでした。この心室細動という不整脈は、50%の確率で死に至るそうです。意識を失ってから3分で脳死となるそうです。
義父は今勿論入院していますが、以前と変わることなく話しが出来、歩くことも出来ます。障害が残ることはありませんでした。
どうして、脳や手足に障害が残らなかったのか?これは奇跡ですと、お医者様には言われました。
どうして、こんな奇跡がおこったのでしょうか・・・
色んな偶然(偶然というべきなのか?わかりませんが)がこの出来事には重なったのです。
①倒れてかたスグに救急車を呼んだ
②倒れた店の2軒先には、消防団に入っている親戚がいた。倒れた店の店主はスグにその店に行き、
たまたまそこにいた義父の家族、消防団に入っている親戚を呼びに行った。
③倒れた店についてスグに親戚は、人口呼吸、心臓マッサージをした。(ココまでで約2分)
④救急車が遅いので、店主は裏にある消防署へ走って救急隊を呼びに行った。
そして、救急隊がつき、AEDを3回と、心臓マッサージを病院につくまでずっとしていた。
この一連の流れが義父を助けた。とお医者様は言っていました。
いくら消防団だからと言って、素人が人工呼吸や心臓マッサージを何も躊躇することなく、出来るでしょうか。
病院に行くまでは、皆、脳梗塞だと思っていました。
ですが、少しでも酸素を脳に送っていたので、脳障害を起こすことなく、無事に意識を取り戻したのだと思います。
この時の人口呼吸をした親戚は、消防署から感謝状が出るということです。
最近はAEDは建物の中には必ずといって良いほど、設置されていますが、いざとなった時に使い方が分かる人が
どれだけいるでしょうか。また、使う勇気のある人もどれだけいるでしょうか。
ですが、こういう事が実際起こってしまった場合、AEDや人口呼吸を男女問わず、使用出来る知識や行動力は必要なことと改めて実感しました。