巣ごもり生活が続く家庭を熱狂の渦に巻き込んだTBSドラマ
「半沢直樹」も9月27日に終演を迎えました。
最後は退職願に対する中野渡頭取と大和田取締役からの慰留の
場面でしたが、退職で押し通す半沢直樹も見たかった気分です。
ただ、銀行に残ったことで、次回作への期待が膨らみます。
さて、半沢直樹は、“銀行員”ではなく、“バンカー”という用語を
使っていました。
9月に亡くなった西川善文元三井住友銀行頭取に「ザ・ラスト
バンカー」という著書がありましたが、“バンカー”という響きには、
銀行員のあるべき姿、というニュアンスが含まれているようです。
ドラマ内の半沢直樹がバンカーたる所以を振り返ってみると、
・純粋でまっすぐなパッション(情熱)を持った銀行員
・自店や自行の利益の前になによりお客様第一の姿勢でお客様に
伴走する銀行員
・公序良俗に反する行為には毅然として立ち向かう銀行員
・行内政治を相手にしない銀行員
・部下に対して愛情をもって指導する銀行員
といったところでしょうか。
こうして並べてみると、どれも“ごもっとも”であって、ことさら
バンカーの要件として採り上げるまでもない感じもします。
そこで、「捨てられる銀行4 消えた銀行員」から、現実のバンカー
~諏訪信用金庫の支店長~を採り上げたいと思います。
「お客様のためになっているかを考えるので、そこから逸脱する
ノルマを無視します。」
「信用格付と本当の企業価値は同じとは限りませんね。引当をした
としても支援をしてはいけないということではまったくありません。」
「ゾンビ企業を生み出したのは金融機関だと思います。」
「捨てられる銀行5(?)」では、半沢直樹と同じメガバンク行員
にも登場して欲しいと思います。