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- 2019東京モーターショー~製造業からサービス業へ~
小谷野です。
20年ぶりに東京モーターショーに行ってきました。
このイベントは、入場者数がピークの1991年201万人から、2017年には77万人まで減少していましたが、
今回は130万人に回復したようです。
高校生以下の入場料を無料化し、体験型イベントを増やしたのが功を奏したと言われています。
しかし、出展していた自動車メーカーは日本でお馴染みの顔ぶれで、
世界の多くの自動車メーカーの出展はなく、出展車両台数もピーク時の半分以下のようです。
《薄れる車への関心》
今回声がけするも、モーターショーに一緒に行ってくれる人はなく、
1人で行くことになりました。若者を中心に車への関心が薄れているようです。
私はスーパーカー世代で、少年漫画で見るドリフト走行に憧れるも、
親にせがんだトミカのミニカーで我慢する子供でした。
昨今は車を移動手段として捉えて、保有ではなくシェアリングで充分という文化も芽生えています。
また、車への興味が高まるのはレース観戦ですが、自動車レースの最高峰F1を初め、
モータースポーツの地上波放送は殆どありません。
F1を日曜日の深夜、眠たい目をこすって観戦していたのは昔話のようです。
《展示会ビジネス》
今回の東京モーターショーのパンフレットは広告内容が主体で、
肝心要の会場MAPを探すのも一苦労です。さらに徒歩30分も離れている会場もあるのに
展示場の全体像や移動手段も分かりにくく、スタッフ研修も今ひとつで、
日本の展示会運営には課題が多そうです。
展示会先進国ドイツには、今年も含めて何度かビッグイベントで訪れていますが、
これほどの不便を感じた記憶がありません。
ちなみにドイツは見本市の国として自認しています。
見本市や展示会で世界から技術や人を集め、商談の場として投資促進、
輸出振興にまでうまく活用しているドイツのビジネスモデルはよく称賛されます。
ドイツの見本市・展示会会場の面積は大きく、面積ランキング世界上位には
ギネス記録の第1位のハノーファー国際見本市会場を含め、数多くランクインしています。
ちなみに日本最大の東京ビッグサイトは世界では78位(独ハノーファーの5分の1の広さ)だそうです。
(日本展示会協会2019.3)
《FUTURE EXP》)
カー・メーカーからモビリテイ・カンパニーへの変貌を宣言する会社がありました。
製造業からサービス業へシフトしなくては未来がないという危機感を表現しているようです。
しかし、この未来コーナーにおいては、驚きや感動を期待していましたが、
モータリゼーションの未来が見えませんでした。
各社バラバラに電動の車両を中心に、人間ドローンやロボットを展示という、
ビジネス雑誌の切り抜きのようでした。
実際には、様々に高度なことを考えているのでしょうが、私の理解力も乏しく伝わってきません。
不謹慎な呟きですが、この車の未来ブースをグーグルやアップルが
企画運営したらどうなるのでしょうか。
~ コンパニオンはどこに行った? 小谷野でした ~