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- スイス[1]~欧州経済は闘病中~
チューリッヒに行ってきました。
スイスは連邦共和制の永世中立国で、通貨は欧州で統一されたユーロではなくスイスフラン、
国際機関の本部が数多く存在するなど、欧州諸国中での位置づけはユニークです。
滞在中、スイス大手銀行のМ&A欧州部門の責任者と会う機会が有りました。
ギアリングレシオ(借金÷資本)が1年で10%も下落しているとのことです。
これは、企業活動からの獲得資金が企業買収や設備投資という将来への投資に向かわず、
借入金の返済というリスクの軽減に極端にシフトしていることを表しています。
買収プレミアムもM&A取引が少ないためか、異常値が出ていました。
経済の手詰まり感がある中、医業・医薬品セクターのキャッシュフローは、
大きく伸びているのは世界共通の現象でしょう。
ところで、市内複数のレストランで驚いたことです。
リーデル(世界ブランドのグラスメーカー)のワイングラスにdl(デシ・リットル)の
メモリ線がありました。
これなら注がれたワインの量が少ないと顧客からの不平もでません。
~ さすがドイツ語圏 小谷野でした ~