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- 内部統制の重要性~信じた人が私的流用~
小谷野です。
LIBOR不正に続いて、信じていたことが間違っていた事案の続きです。
ある非営利団体で資金の私的流用事件がおきました。
その個人は、人格者との評判で、社会貢献に膨大に時間を費やし、
生き方の理念をしっかり持ち、複数の組織でリーダーシップを発揮し、
私的にお金をくすねる人格像の対極にある人物でした。
私も面識があり、尊敬できる人物の一人でした。
ところで、内部統制の仕組みがないと不正の発覚が遅れ、傷口は大きくなります。
取引をする人、伝票(支払依頼)を作る人、送金する人は分けて、
不正発生の牽制や不正の早期発見をする方法が一般的ですが、本件では、
組織の業務執行トップが通帳と印鑑を管理していたので、
発覚が遅れて累積金額が巨額になりました。
誰かを信じるとか信じないとかではなく、
一律に内部統制の仕組みをつくることが世界標準です。
~ 性善説は変えたくない 小谷野でした ~