代表　小谷野幹雄のブログ

小谷野です。

リクルート創業者の江副さんの訃報がありました。

江副さんが創業したリクルートという会社は、今もエポック・メイキングの（時代を創る）会社であり、

偉大な経済人を生み続けています。

「誰もしていないことをする、社員皆経営者、・・」など、江副さんの起業家精神は今でも、

生き生きと継承されていると感じます。

ところで、私が大学を卒業して社会人として初めての仕事が、

リクルートコスモス社の上場支援でした。

引受証券会社の社員として上場基準をクリアするように内部体制の構築を

指導するのが仕事でした。

当時の江副さんは時代の寵児であり、上場時の利益（創業者利潤）は無税と、

何かにつけて目立つ存在でありました。

そんな中で発生したのがリクルート事件でした。
面識が無いどころか、名前を知らない人への贈収賄、得られる利益も動機も曖昧なままでの

検察ストーリーによる疑獄との評価も多い事件です。

「真実は裁判で争えばいい、この調書にサインすればここを出られる」と耳元で怒鳴られ、

椅子を蹴飛ばされ、土下座を強要されるなどと、取調室の様子は江副さんの本に限らず

経済人で逮捕された人は同じようなことを語っています。

割り引いて受け取っても尋常な状況ではなさそうです。

検察のフロッピーディスク改ざん事件以降、取り調べの異常さ、

調書至上主義の裁判がどう変化していくかを、しっかり見守りたいと思います。

～　追悼、昭和の大起業家　小谷野でした　～