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- 巨大データベースの功罪~消せない記憶~
小谷野です。
巨大なデータベース社会は、様々なメリットやデメリットをもたらします。
スマホで、アプリを使う場合に、「お客様へのサービス向上のため、位置情報などの送信に協力いただけますか?はい。」
また、各種WEB予約は、安く・早く・24時間対応なので、ついつい登録してしまった件数は記憶にないくらいで、
住所も携帯番号もまじめに全部入力しています。
これは、誰が、いつ、どこで、何を買ったか、どんなネットをしていたか、どんなソフトを使っていたかなどの赤裸々な個人行動情報が逐次、業者に吸い上げられ蓄積されていることを意味します。
経営的には、データベースを系統的に分類検索できる仕組みの構築は、昨今の重要課題です。
関与先においても、大量のデータ蓄積はあるが、まだ記録の山でしかなく、活用されていない企業が多く見受けられます。
我が国の著作権法第2条の文言ですが、データベースは体系的に構成し検索できるようになって保護すべき権利となります。
話は戻りますが、データベース社会で個人的に気になるのは、過去がいつまでもリアルに保たれることです。
自分が、「いつ・どこで・なにをしていた」などと、人生を細かく振り返ることができるようになると、この記録は消えることの無い「記憶」を増やすことになります。
個人的には、回想は色あせたアルバム写真を見ながら、記憶にある範囲で十分です。
いつまでも、すべて細かくリアルによみがえっても、困憊。