代表　小谷野幹雄のブログ

小谷野です。

ローマでＨＩＳ会長でハウステンボスを再建した澤田さんの話を聞く機会がありました。
ハウステンボスと言えば、過去3000億円近くのお金がつぎ込まれましたが、創業以来１８年赤字が続いていた会社です。
これを、澤田社長は黒字化させて見せました。利益１００億円も射程距離内で、ＨＩＳグループ内の稼ぎ頭になる可能性があるそうです。
そのハウステンボスの再建話は経営上のキーワードに溢れていました。

その中で、再建に乗り込んだ会社の従業員への第一声についてです。

従業員は１度も黒字化したことがない会社に勤め、ボーナスも無く意気消沈していました。
初めてのメッセージはシンプルに以下の３つに絞ったそうです。

（１）キレイにしよう
現場、事務所いたるところをキレイにする。
園内、事務所も汚い場所が数多くあったそうです。

（２）ウソでもよいから元気で明るくしよう
ウソでも行えば、必ず本当に明るくなるそうです。

（３）２割の売上増、２割の経費減しよう
黒字化して、賞与を貰おう。
損益分岐点分析など難しい話は伝わらないので、
簡潔なメッセージに拘ったそうです。

ところで、澤田さんは過去、３つの組織をゼロから立ち上げ、６つの既存組織を引き受けたそうです。
成功話ばかりを耳にしますが、失敗経験数も突出していました。
失敗経験なくして次の大きな成功を収めることはできない、というのが持論だそうです。