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- 農政改革~現代の散切物語~
小谷野です。
お客様から、二月大歌舞伎に招待されました。感謝です。
その最終演目は「筆屋・幸兵衛(ふでや・こうべい)」でした。
江戸から明治への変革の中で、士族は大きな時代のうねりの中に飲みこまれました。
武士であった主人公は筆職人になって小さな三人の子供を育てようとしますが、貧乏のどん底に落胆して身投げを試みる、いわゆる散切物です。
現在、大きな時代のうねりに飲まれているのが、全国農業協同組合中央会(JA全中)でしょう。
私は、小学校時代から母の在所(実家)の農業を、週末よく手伝わされました。
子供にも大変な重労働でした。
田んぼでの田植えや稲刈り作業は腰を長時間曲げての作業で、辛い思い出があります。
これだけの重労働を重ねても豊かさはなく、さらに稲刈機、トラクター、籾摺機など機械購入の借金が農協にあるのでした。
子供心にも、何のためにこんなに働いているのだろうと疑問でした。
叔母たちの答えはいつも「先祖代々の土地を守るためだよ。」でしたが、いまだに理解できないままです。
今回の農政改革が、日本農業の競争力向上と農家の所得向上に繋がることを心より祈念します。