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- 脳天気ポジティブ~倉本PGA会長から学ぶ~
小谷野です。
現在日本プロゴルフ協会会長であり、そして会長職にありながら2014年シニアツアーの賞金王となった倉本昌弘さんを囲む機会に恵まれました。
PGA会長として、ゴルフの練習時間が確保できない中で、どのように実戦を闘ったのか。
自分の体の老いをどのように分析して、実戦に役立てているのか興味深い話ばかりでした。
練習時間がとれない事への対応は、「できることをする」に徹したそうです。
かっこいいショットや、難しい技術を要するショットは封印し、現状の自分の状態で最もパフォーマンスの高いスイングを実行したそうです。
しかし、日本シニアオープンの優勝をかけた最終日・最終ホールはドライバーを(初めて)持って果敢にチャレンジしての優勝だったそうです。
経営で言えば、会社が万全な状態でない場合は、身の丈を考えた堅実な判断をし、大きな勝負所では大胆な決断と実行ができたということでしょうか。
老いとの闘いは、頭の記憶(昔これができたはず)を消すこと、堅くなった体の柔軟性を維持すること、また高い集中力は長時間続かなくなるので、中程度の集中力を持続させることがポイントのようです。
世界の選手気質の比較では、日本選手は農耕民族の血筋のためか神経質ネガティブ系が多いのに比べて、欧米選手には極端に楽観的な選手が結構いるそうです。
このような選手を、倉本さんは「脳天気ポジティブ」とよんでいるようですが、この気質が、試合中に歯車がかみ合い波に乗ると、ビッグスコア(とんでもなく良い成績)を生み出すそうです。
ゴルフの結果はプロでも8割がメンタルに支配されるそうです。
アマチュア・プレーヤーへの助言として、過去を振り返らず(さっき3パットしちゃったな)、未来を予測せず(池に入ったらどうしよう)に、現在に無心で向きあう心の持ち方が重要と教えて頂きました。