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- 代表 小谷野幹雄のブログ
- 生きる力を与える詩集~苦境でしか見えないもの~
小谷野です。
今週、女優の吉永小百合さんが、東日本大震災の被災者が作った詩を朗読したことが報道されていましたが、様々な病と闘う人たちによる、ある人の詩集の朗読会も各地で行われています。
日々、病と闘いながら生きる人たちの心の支えとなっている詩集の作者は塔和子(とう・かずこ)さんです。
人に「生きる力」を与えてくれる詩集を数多く出版しています。
ご本人も11才からハンセン病を煩い国立ハンセン療養所(香川県高松市)で70年を過ごしました。
詩集「未知なる知者よ」、「師」より引用(抄)
「私は砂漠にいたから 一滴の水の尊さがわかる
海の中を漂流していたから つかんだ一片の木ぎれの重さがわかる
闇の中をさまよったから かすかな灯の見えたときの喜びがわかる」
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われわれ健常(健康)者は普段意識もしない、「生きる」ということへの執着ですが、同じ時間を過ごす人たちの中には「生きることに」に固執しないと日々過ごすのが困難な方々がいることを忘れてはならない。