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- 休暇の連続数~ドイツ訪問記[3]~
小谷野です。
今年のGWは長期休暇で、リフレッシュ度が高かった人が多かったのではないでしょうか。
ところで、ドイツの労働者は1ヶ月以上の長期休暇を取ります。
欧州の中でも、ドイツが最も休暇が長いようです。
それで、年休の数がさぞかし多いと思いきや、現地の労務コンサルタントに聞くと、日本と比較して極端に多いわけではなく、連続して休んで年休を完全消化するドイツ人と、バラバラ休んで年休温存する日本人の差が浮き彫りになりました。
(1)「付与される休日と祭日」
ドイツ企業は24日以上の休暇を与えなければならなく、
30日程度与える企業が多いようです。
日本では20日(6.5年以上勤続者)が一般的です。
しかし、日本は祭日が15日ありますが、欧州諸国の祭日は、独仏10日、伊9日、英8日です。つまり日本でも年間135日程度の休み(2日働いて1日超の休み)が多いようです。
(2)「連続休暇の風習」
連続休暇を大雑把に比較すると、日本が1週間、米国2週間、欧州1ヶ月、独は1.5ヶ月でしょうか。ドイツ人は、1ヶ月以上の連続休暇でないと休んだ気がしない、これが国民共通の感性のようです。
(3)「年休完全消化の風習」
ドイツでは過半の労働者が年間休日を完全に消化するそうです。
日本では、病気になった場合などを想定して繰越し、退職時を除き全て使い切る労働者は多くありません。
マネジメント的に考えれば、連続休暇数を伸ばすことにより、従業員のリフレッシュ度UPに加え、長期休暇のための作業効率の工夫改善、不在時引継ぎのための仕事の段取り改善が期待できるのではないでしょうか。