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- 仕事の進捗管理~難しくても重要~
小谷野です。
東芝の不適切会計が世間を騒がせています。
先送りした損失の金額が大きくなりそうです。
一般的に売上計上は、製品の完成、顧客への納品という客観的な事実と証拠があって行われるのですが、今回の事件のように、決算何期にもわたる長期のプロジェクトは、「進行基準」で売上を計上する場合があります。
70%までプロジェクトが終わったと売上を70%計上したら、実際は50%しか終わってなかったということが起きます。
費用も、実際に支払った金額ではなく将来の見込額ですから、低く見込んでしまえば利益が大きく出ます。
進捗査定と損益見込みという曖昧性があるので、「進行基準」は会計事件の温床になってしまいます。
ところで、一般企業のマネジメント現場でも仕事の進捗管理は重要です。
「○○君、明日迄の仕事大丈夫か?」
「大丈夫です。ほとんど終わって、あとは仕上げだけです。」
しかし、引き渡し当日になっても未完成で納品できずに顧客とトラブル。
ふたを開けてみると、仕事は仕上げ段階ではなく半分程度しか進捗していなかった、という話はよく聞きます。
進捗管理の手法は業種業界によって様々ですが、仕事の内容や手順は常に変化しますので、設定した進捗管理の基準も常に見直しをしなければなりません。
~ 息子に、「Q:受験勉強の進捗は?」「A:ばっちりだよ」
「・・・」小谷野でした。~