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- 取捨選択~ホテルオークラ建替~
小谷野です。
ホテルオークラ本館の取り壊し作業が来月から始まります。
2020年東京オリンピックを前に高層化するそうです。
ホテルオークラの方に、最後のオークラ本館を案内していただきました。
ホテルオークラは、大倉喜七郎氏が1964年の東京オリンピックに向けて前々年に完成させたホテルです。
当初予算を遙かにオーバーした建設費だったようです(どこかで聞いた話ですね)。
世界からのお客を日本的建築美で迎えるオークラは、「意匠」に溢れたホテルです。ロビーで観光客の写真撮影の対象は、オークラ・ランタン(提灯)、本館ロビーのテーブルと椅子は紅・白の梅の花をデザインしています。この他にも、人々を魅了し続けた意匠、紋様が沢山です。
現在、何を残すか、何を残さないかの議論が喧々諤諤に行われているようです。
一方、取り壊しそのものの反対運動が外国人からも起こされているようです。
ところで、マネジメントの世界でも、残すものと捨てるものの選別は難しい。
経営資源は無限では有りませんから、投入対象の取捨選択、特に捨てる勇気と覚悟が必要となる局面がしばしば訪れます。