- HOME
- 代表 小谷野幹雄のブログ
- 敵を欺くにはまずは味方から~神霊矢口渡~
小谷野です。
国立劇場に足を運びました。東京西ロータリーでご一緒させて頂いている中村芝雀(京屋、来春五代目雀右衛門を襲名)さんを応援するためでした。
演目は、南北朝を背景にした平賀源内の作品「神霊矢口渡」、通し上演は100年ぶりとのことでした。
超美男である新田義興の弟に一目惚れして命までも捧げてしまう、けなげな若き娘役を芝雀さんが見事に演じていました。
主君を裏切り寝返っていた家臣(中村吉右衛門)が、実は大変な忠義者であり、主君の子の命を守るために我が子の首を身代わりで切っていたのでした。
「敵を欺くにはまずは味方から」、この言葉が頭をよぎりました。
現代でいう情報管理の徹底の仕方の教訓と捉えられます。
誰かに話せば、必ず情報は広く伝わってしまうのが常であるので、時がくるまで、社員、知人、身内にも言わず、時には墓まで持って行かなければならない情報もあります。