代表 小谷野幹雄のブログ

2016年03月24日頑張ると赤字~全国一律の是非~

小谷野です。

病院の先生から不思議なことを聞きました。
医業分野では、志を高くし、患者満足度(CS)を追求すればするほど赤字になると嘆いていました。
売上げは最新設備でも、高度なスタッフを雇用しても、名医でも新人医師の手術でも同じだそうです。
古い建物、古い医療設備を使って、安い人件費で雇えるスタッフを抱える病院は利益を出しやすいそうです。

飲食の世界に置き換えれば、どんな会社も牛丼一杯の売値は全国一律300円と国に決められているのと同じでしょう。どんなに安全で良質の肉を使おうが、店を衛生的に綺麗にしても、笑顔で迎えられる社員教育を充実させても、売値は一律と決められているのです。

国民医療費は40兆円を超え、巨額の公費負担を抑制するために薬価や医療報酬を下げる議論が多く、市場原理導入の話は聞きません。
医業の世界で、自由競争原理を持ち込むのは、国民皆保険の存続に関わるタブーな議論のようです。
「金持ちだけが良い医療を受けられる国でよいのか」と言われてしまうそうです。

 

~ 医療費の増加を、市場の拡大・雇用の増加と喜べる仕組みができないものか 小谷野でした ~
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