代表 小谷野幹雄のブログ

2025年04月10日指示通りができない人たち ~「今イチ」人材の特徴~

小谷野です。

心理学博士からみた人材分析の書籍、『「指示通り」ができない人たち』(日経BP社 榎本博明著 2024.3)を読みました。

最近の書籍は、上司はこれはやってはいけない、上司は若者のここを見なければいけないなど、下から目線で上司へ警鐘をならすものが多いですが、本書籍は上司目線での人材分析となっています。

 

職場で上司を悩ます「今イチ」な人材の問題点、特徴、対処法を書籍は解説しています。

「認知能力」「メタ認知能力」「非認知能力」の3分野からアプローチしています。

 

 

1.認知能力の問題

読解力が弱く、書いてあること、人の話を充分に理解できない。

仕事の要領などの文書の理解ができない、顧客の要望が理解できずにトラブルを起こす。

 

(特徴)

・複数の仕事によりパニックを引き起こす

→複数の指示をしない

 

・定型文がないと何も言えない、相手へ不適切なコミュニケーションが認識できない

→相手の立場でどう感じるかを自分に問いかけ続ける

 

・頭の中の整理ができないので指示通りに動けない

→要約をする訓練、要件(重要事項)を抽出する訓練をする

 

 

2.メタ認知能力(Metacognition)の問題

振り返る力が弱く、自分の弱点に気づけず、改善・成長ができない。

 

(特徴)

・アドバイスを意地悪と捉える

→対話により、間違いに気づいてもらうプロセスが必要

 

・仕事ができないのにできるつもりでいる

→自己の過大評価を修正していく

 

 

3.非認知能力の問題

 

(定義)

自分をやる気にさせる力、忍耐力、共感力、感情コントロール力、集中力などの非認知能力に問題があると、知的能力があっても仕事はできない

 

(特徴)

・モチベーション低下

→部下に期待していることを明確に言葉がけする

 

・成果がでないとすぐに落ち込む

→失敗を前向きに捉える習慣、指導が必要

 

・仕事の能力は高いが、人と接するのが苦手

→仕事の知識が多いことに自信をつけさせる

 

 

ショート動画、ゲーム、SNSに多くの時間を費やす人が増えてきたので、文章・口語問わず読解力が低下している現状は危機的です。

 

 

~家ではいつも「今イチ」夫、小谷野でした~

 

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