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- 繰り返される投資詐欺(5)~騙す手口・守る手口~
小谷野です。
日本の株式市場がついに先週「アレ」を超えました。
金融界でいう「アレ」とは、1989年12月29日東京株式市場大納会で記録した日経平均38,915円です。
このように株式市場が活況ということもあり、怪しい投資話を周辺で多く聞くようになりました。
先日も、元本保証あり、確定高利回り、税金はゼロをアピールした投資話を聞きました。
似たような手口で詐欺が繰り返され、真面目に生きてきた人の人生を破綻させる事件を今も繰り返し見ていますので、警鐘のためにシリーズ化しました。
今回は事例紹介です。
1.不動産投資詐欺
かぼちゃの馬車事件が代表例です。
(1)サブリース(家賃保証)
シェアハウスというアイデアが8%以上の高利回りを生むと謳い、さらにその家賃を保証していました。
建設される不動産自体の価値が投資価格を大きく下回るものでした。
結果は、保証された家賃は支払われず会社は破綻、投資家には不良資産と多額の借入が残ることになりました。
(2)フラット35(*) 住宅ローンの不正利用
収益事業用不動産の借り入れは当時3-5%の金利でしたが、マイホーム購入と偽って1%台で借りていました。
借入目的および年収水増しの不正が発覚し、一括返済請求を受けたケースも多かったようです。
(*)フラット35:固定金利によるマイホームの借入制度。
70歳未満が対象ですが、親子リレー返済なら70歳以上の人も対象になります。
1.動産投資詐欺
(1)貴金属への投資
個人投資家がローンを組んでロレックスなどの貴金属を購入してレンタルすることにより収益を上げる仕組み。
レンタル事業により投資家には配当を分配(最初の数回は払われる)する予定であった。
また、自己保有の貴金属をレンタル、シェアビジネスとして詐欺業者に提供してだまし盗られるケースも多い。
(2)カーシェア投資
ローンを組んで高級車を購入して第三者にレンタルすることにより高利回りを得る仕組であり、多くの若いサラリーマンが被害者となりました。
源泉徴収票改ざんによる年収水増しがあったので、ローンが高額になっていたのが被害を大きくさせました。
1.トランクルーム投資詐欺
時代のニーズにこたえようと真面目な業者がいる一方で、詐欺会社が横行しているのは残念なことです。
私の身内の高齢者にも何度も電話がかかってきました。
会社を調べると、設立直後で実体が不明の会社でしたので、投資はしないように助言した記憶があります。
1.老人ホーム投資詐欺
ファンド会社が主体のケースが多く、高利回配当保証、元本保証をしています。
政治家や著名な芸能人が広告塔になっている場合も多く、もちろん広告棟になった本人は詐欺とは知らない。
「安心」「安全」と何度も繰り返されるパンフレットに違和感を覚えます。
1.和牛ファンド詐欺
真面目な地域応援型ファンドも多くありますが、投資家被害額が1社で4000億円を超えた大型詐欺案件もありました。
1.真珠養殖投資詐欺
真珠商法とよばれ、愛媛の案件では50億円の被害がでました。
(続く)
~詐欺ネタの多さに唖然、小谷野でした~