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- 生成AI ~真偽判定も困難~
小谷野です。
生成AIが、仕事に限らず、様々な分野で必要な技術となりつつあります。
私も早期にChatGPT4を契約して使用しています。
講演の骨子まとめ、各種の通知文章、挨拶文、翻訳等々、そのまま使うことはありませんが、時間の節約になっています。
ダイヤモンド社から出版された『生成AI』(小林雅一著)は、生成AIの現状、この技術が生活やビジネスにどのような影響を与えるのかを分かり易く解説しています。
以下は印象に残った章からです。
(画像生成AIがもたらすもの)
画像生成は高度な処理技術が必要ですが、従来はプロが見ればフェイク(偽物)と判定できるものでした。
しかし、AIが作る高度な画像は、リアルとフェイクの境目が分からないほど精緻な画像になるそうです。
2024年の米国大統領選挙では、多くの偽映像を使ったデマが拡散されることが予想されます。
映画、テレビ、アニメ、ゲーム産業への打撃は計り知れず、ハリウッドでは今年の労組交渉で、「AIやその類似技術で製作された素材(脚本や映像など)の使用を規制すること」と組合側から要求事項がでました。
画像以外にも、芸術としての絵画もAIが描いてくれる、音楽業界においてもAIが流行歌を作詞作曲してくれる、作家の世界でもAIが繊細で高度な小説を書いてくれる(AIが書いた見事な小説例の記載がありました)…。
人手不足の深刻な運送業や工場労働者など、ブルーカラーの仕事は奪えませんが、ホワイトカラー職、クリエイティブ職の仕事を奪っていくと記述されています。
押し寄せるAIの波に関する記述の中に、囲碁や将棋のボードゲームの世界を例に取った、興味深いコメントがありました。
グーグルの開発したアルファ碁がトッププロ棋士に勝利し、東京大学将棋部出身の人間が開発したポナンザという将棋ソフトが名人に勝利したなど、AIの実力は既に世界に知らしめられました。
しかし、筆者は生身の人間が行う競技の人気は衰えないと言い切ります。
逆に現在は、コンピュータ同士の対戦競技が下火になっているそうです。
日本の将棋界で話題の藤井聡太さんですが、彼のような生身の人間が対局するからこそ感情移入して熱くなれる。
つまりファンが手に汗を握り応援できるのは、人間同士が戦う対局だけである、とあります。
書籍には、AIの未来の推測も記載されています。
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ここから、12月の「のびよう望年会」のお知らせです。
日本のAIの取り組み、実装と進化、ビジネスへの影響や取り組む方向性、未来の姿を、衆議院議員で与党の「AI進化と実装に関するプロジェクトチーム」座長の平将明氏からお聴きしたいと思います。
ご関心のある方は、2023年12月7日(木)夜、東京目黒雅叙園にご参集ください。
4年ぶりに開催する、飲食をともなった「のびよう望年会」、定員は150名です。
https://www.koyano-cpa.gr.jp/archives/seminar/15269
~使い倒すぞAI、小谷野でした~