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- 真夏は美術館 ~山下清展、印象派展~
小谷野です。
猛暑お見舞い申し上げます。
腕のしびれ、太もものけいれんなどの典型的な熱中症の症状や、点滴中などの文字をSNSで見かけるようになりました。
水分だけではなく、塩分などの電解質不足も問題を大きくするようです。
猛暑ですので、今回は室内で楽しめる東京の美術館を2つ紹介します。
(SOMPO美術館)
世界で7つしか残っていない、ゴッホのヒマワリを所蔵する新宿のSOMPO美術館では、「生誕100年 山下清展」を開催しています(~2023.9.10)。
山下清(1922-1971)は放浪の天才画家と言われますが、その生涯を辿ることができる展覧会です。
言語障害と知的障害があった山下清が、千葉の施設で「ちぎり紙細工」に出会って没頭していき、放浪の旅に出て様々な刺激を受け、製作活動に没頭していったことが作品からよく分かります。
ところで山下清は、TVドラマ「裸の大将放浪記」や映画「裸の大将」のシーンとは異なり、放浪中はスケッチを描かず、戻ってから脳裏に焼き付けた記憶で書いていたそうです。
その観察力と記憶力は天才といわれ、何年も前に見たものであっても、風景、物、色の記憶が鮮明にあったそうです。
10代で銀座において個展を開くなど、早くからその才能が多くの美術会の重鎮に認められ、彼の個展には生涯で延べ500万人が訪れたそうです。
(松岡美術館)
紹介するもう一つの美術館は、白金台にある松岡美術館です。
先週日曜日、実は初めて訪れました。
その収蔵品の質の高さと量の多さに驚きました。
印象派をはじめとした洋画、彫刻、古伊万里を中心とした陶磁器、アジア美術、古代エジプトの棺まで、幅広い収蔵品があります。
現在は、「モネ、ルノワール 印象派の光」と称した展覧会を開催中です(~2023.10.9)。
創設者の松岡清次郎氏は明治の実業家で、倉庫業、不動産業、観光業、教育事業など数々の事業を手がけ、現在は松岡地所、松岡冷蔵などの法人があります。
~うらやましい清の記憶力、思い出も消えゆく小谷野でした~