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- 市川團十郎襲名披露 ~11月歌舞伎~
小谷野です。
今11月と12月は歌舞伎界の大名跡、市川團十郎(成田屋)の襲名披露公演が、東京の歌舞伎座で行われています。
海老蔵さんが13代目市川團十郎を襲名します。
東京オリンピックの年に襲名予定でしたが、コロナで延期され、ようやく実現しました。
團十郎襲名と同じくらい話題になっているのが、海老蔵さんの長男、乳癌で亡くなった小林麻央さんの忘れ形見である9歳になった堀越勧玄(かんげん)君が、8代目新之助を襲名することです。
新之助君の最大の見せ場は、昼の部「外郎(ういろう*)売」です。
長い長い早口セリフを間違えずに言えるかが、観客の注目です。
見事に、祖父譲りの語り口でしょうか、流ちょうな早口技を披露しました。
*外郎(ういろう)とは、羊羹のような和菓子の方ではなく、仁丹のように喉をスッキさせる薬で、小田原の外郎が有名です。
夜の部の口上では、成田屋の代々伝わる「にらみ」があり、これを見た人は1年間無病息災に過ごせると言われています。
この「にらみ」は、今年5月に東京スカイツリーの頂上部、高さ634mで行い話題になりました。
夜の部は、成田屋十八番(おはこ)の「助六」です。
三浦屋の最高位の花魁(おいらん)揚巻を尾上菊之助、敵役に尾上松緑、その子分が片岡仁左衛門というなんとも豪華なキャストでした。
今年人間国宝になった梅玉さんも、様々な脇役と口上の挨拶で会場を盛り上げていました。
~新之助君応援団、小谷野でした~